2020年6月19日

遺伝子マップ

産経新聞から、中国が中国人男性7億人の「遺伝子マップ」を作成しているという記事。今では手法や機材が改良されて、色々な植物生物の遺伝子解析も完了しているし、物理的に大量の遺伝子情報を解析することも難しくは無いのだろうけど、それでも一国の男性それも7億人もの遺伝子解析をして、それを政府(共産党?)が集中管理するというのは、なかなかSFの設定くらいしか思いつかない。

記事によれば、遺伝子解析で縁故関係が辿れるから、それによって犯罪者からその親族が特定可能となると書かれています。でも、遺伝子解析って、縁故関係の特定だけで無く、例えば特定の遺伝子があると〇〇という性格になる、△△という能力に優れている(劣っている)、××という傾向がある、みたいなことも分かるわけで、それによって都合の良い人材発掘や選別も可能になるのがSFの中ではお約束。で、今の中国を見ているとそんなこと平気で実現しそうだしなぁ... 日本のマイナンバーによる個人情報侵害なんて、もう「何その話」と消えてしまいそうな壮大なプラン。

中国の場合、以前はそう言う統制的な社会に反発する国内圧力もあったんですが、どんどんそう言う声は縮小していき、中国国民としては多少の制限はあっても、静かにそれなりに豊に生活出来れば、そちらの方が良いと言う考え方に変わってきています。だから、昔は日本人が中国人に対して、「国の圧力がぁ~」と言っていたのが、最近では中国人が日本人に「国政の乱れがぁ~」みたいな事を言うらしい。確かに、社会システムの成長と効率だけを考えれば、政治独裁、あるいはそこから生まれる開発独裁や経済独裁は、効率的だし集中投資できるから、成長速度は他の資本主義国と比較しても数倍以上違うでしょうね。しかも、それが全部国(=共産党)が主導だと国民の不満も生まれるんだろうけど、上手く「民活」みたいな物も絡めて、ガス抜きしながら裏で効率よく統括している気がする。

一方で、中国国内ではウイグル人に対しての弾圧等、かなり強制的な政策が今も続いています。中国自体が、もう2千年? の間群雄割拠して領地争いをしていた国であり、そう言う意味ではカナダとかアメリカみたいな感じで、連邦制みたいな感じに落ち着くのが一番いいきがするけれど、それでもやはり東と西、南と北では大きく民族も異なるから、将来的には分離するんだろうなあ。現在の中国の人口は14億人だけれど、国の規模としては多くても3~4億人程度に分かれる方が、効率は良いのでは無いだろうか。現状では、東側の湾岸地域や、大都市近辺は開発が進んでいるんだろうけど、内陸部などはまだまだ手が届かない地域も多いと思う。その為には、効率重視ということで、こんな「遺伝子マップ」みたいな事も平気で実行してしまうんだろうけど。流石に、中国国内からも批判が出て居るみたいだけれど、それで止まるような国・共産党出無いことだけは、確かだなぁ...

0 件のコメント:

コメントを投稿