2020年6月26日

昨日の敵は今日の味方?

東京都知事選挙が告示されて、22人だっけ、過去最多の立候補者数の中選挙活動が行われているけれど、新型コロナウイルスの状況もあり、選挙戦はかなりこれまでとは違った物に。「三密」を避けなきゃいけないから、室内でのタウンミーティングみたいなものは開催しづらいし、外での選挙演説にしても、本来は人を集めて自分の主張を聞いて貰うはずなのに、密集しないように人を分散させないといけない。ネットを使う方法はあるんだろうけど、どうしたってそれで全ての有権者層をカバー出来る訳ではないし、各候補者苦しみながらも何かアイデアが無いか模索している所なんでしょうね。

選挙の場合、良くも悪くも顔が売れている「現役」が強い傾向があるのはどの選挙でもある話だと思いますが、今回その新型コロナウイルスに助けられている(?)のが現在の小池都知事。当選後は、豊洲市場移設で迷走し、さらには東京2020の会場変更でも迷走。公約した政策実現も無く、評価は下降気味だったのが、この新型コロナウイルス対策ではぱっと見リーダーシップがあるみたいに映るのか、その評価も下げ止まりしているみたい。詳しく見ていけば、「東京アラートって何なの」とか、感染者が増えているのに解除して良いのとか、ツッコミどころ満載で、事実全国的には感染拡大が落ち着いて来ているのに、何故か東京都はなかなか終息しない。別に小池都知事一人の責任と言うつもりは無いけれど、ショック療法的な意味も込めて、東京アラートを再度発令してみたらと思う半面、いまのタイミングでそれをやると選挙でのマイナスと対立候補から言われる懸念を持っているのか、そう言う方向には進みそうも無い。このまま、だらだらと選挙後までこの状態が続くんでしょうね。

それ以上によく分からないのが、前回の都知事選では野党統一候補の鳥越俊太郎氏に譲って立候補を直前でとりやめた宇都宮健児氏。いゃ、ご本人が自ら立候補することには何の異論も無いのだけれど、前回自分を降ろした勢力から今回は支援や推薦を受けるって、どう言う気持ちというのか、納得しているのだろうか。その説得されて立場を譲った鳥越氏は、自らの舌禍もあって惨敗したわけで、そう言う見る目の無い人達からの支援ほど不確かな物は無いと思うのだけれど。さらには、一部野党議員はライバル候補者の山本太郎氏の応援に回るし、それが勢いを増しているし、もう心の中は不満たらたらじゃ無いかと。そのくせ、以前はその天下り体質や不適切なお店通いを批判されて退官した、前川喜平氏を「当選したら副知事に」とか言っているし、もう支離滅裂というかめちゃくちゃだよなぁ。それが選挙、それが当選するためと言われたら返す言葉も無いけれど、でもそんなんで良いのと小一時間は問い詰めたい気持ち。山本太郎氏にしても、ばらまき政策をぶち上げているけれど、それって当選できると思ってないから何でも好き勝って言えるわけで、次の衆議院選挙のための資金集めの立候補と言われても仕方ない。

数ある立候補者の中では、前の熊本県副知事だった小野泰輔氏が若いけれどその分革新的で実際に即した都政を勧めてくれそうな気がして、もし自分が都民だったら彼に投票すると思うんですが、如何せん推薦母体が関東では評価が低い日本維新の会だし、ご本人の知名度の低さはいかんともしがたい。二百万票台くらいでこの二人が争えば、良い選挙になると思うけれど、それは夢だろうなぁ... どうも「東京都知事」というと、石原さんの頃からか「アクの強さ」みたいな印象しか受けなくて、結局は見栄えの良い政策が中心に進められる印象しか無いのだけれど、もし本当に実務優先の人が都知事に当選したら、東京都のポテンシャルを最大限引き出して、とんでもない自治体になるんだろうけど。あ、それでは困る国とか他の地方自治体が、こう言う選挙戦に裏でしているんだ(マテ)。まぁ、180度異なる勢力と協力したり、相反する主張には目をつぶって協業できる部分を優先して支持を広げることも戦術の一つだとは思うけれど、今回の都知事選を見ていると余りに露骨というか、無節操さしか感じられない。誰が当選するかは最後まで分からないけれど、投票率は最低ラインになるんじゃ無いだろうか。

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