2020年6月17日

レジ袋有料化

来月からコンビニのレジ袋も有料化されて、これまで以上にエコバッグや代替買い物袋の利用が推奨されることに。「エコロジー」とか「省力化」に対して反対はしないし、何事においても過剰な「無駄」は省くことは良いことだと思うけれど、今回のコンビニのレジ袋有料化(エコバッグ推奨)は、ちょっとやりすぎかなと感じる所。

例えば、スーパーに買い物に行く場合等は、有る程度まとめて生活用品とか食料品を購入するわけだから、予め購入する分量も分かるし、どう言う入れ物を準備しておけば良いかも判断出来ます。それに、その場所へ買い物に行くのが目的だから、エコバッグを持参することもある意味自然に出来ます。一方で、同様の目的でコンビニを使う人も居ないとは言わないけれど、多くの場合コンビニ利用はふと立ち寄ったり、ちょっとした買い物のために利用することが多い場所。その時に、丁度手元にエコバッグが準備出来るかというと、それは一寸難しい気がします。実際、実は私は車の中にエコバッグを一つと、買い物籠を後ろのトランクに常に入れているんですが、一度買い物に使って室内に持ち込んで荷物を出すと、次に使うときまでに車に戻すことを忘れて「あれ?」という事が少なくない。結構慣れていないと「エコバッグを持ち歩き、何時でも利用出来る」ようにしておくのは、なかなか難しいと思います。

さらに、昨今の新型コロナウイルスの影響で、実は何度も使い回すエコバッグは選択したりして清潔にしておかないと、感染リスクがかえって高くなると言う話も。実際エコバッグを随分前から進めているアメリカのスーパーなどでも、エコバッグでは無く紙袋が復活しているというニュースもありました。日本では余り紙袋は見ないけれど、アメリカのスーパーだと、"Plastic or Paper?"と、品物を入れる袋を聞かれるのはある意味当たり前。日本も紙袋に回帰するところがあるんだろうか。そう言えば、KALDIは、紙袋とレジ袋の二種類あるけれど、それぞれ有料で利用可能になっていますね。あるいは、持ち帰りのお店などでは、有料化で配布しても構わない分解されるレジ袋を無料で使用するようですが、その理由が通常のエコバッグ等では平たい持ち帰り用のパックが安定しないとか。色々お店によっても状況や環境が違うわけで、そこにユーザーの利便性まで考えると、本当にレジ袋有料化が意味あるのかちょっと考えてしまいます。

本来ならば、レジ袋を使うことが良い悪いでは無くて、それをちゃんと処分せずに放置したりその辺に捨てたりして環境汚染に繋がるから問題なわけですよね。だから、有料化で使用量を減らすのはあくまで対処療法であって、本来は「適切に廃棄する」事を徹底させる方が筋なのでは。同様に、分解されずに環境汚染に繋がるものとして、ペットボトルやプラスチックゴミ、合成繊維の類などもっと一杯有るし、実際そう言うものが小さく分解されてマイクロ化した物が、海洋生物に蓄積して問題になっていることも事実。本当ならば、レジ袋有料化とともに、そう言う根本的な所にも注目して対策しないと行けないのに、結局はエコバッグを利用すれば問題解決するみたいな空気になっていることは一寸おかしいと感じますね。レジ袋を使わないことが重要なのでは無く、自然分解しない物は適切に廃棄プロセスに乗せて、自然界に流出しないことが一番の肝な訳だし、その為にはレジ袋以外の部分にももっと注意しないといけないことを、この機会にもっと宣伝するべきだと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿