2020年6月24日

武漢チャーター

今年1月から2月にかけて5便が運航された、武漢チャーター便のANA関係者に対して、茂木外務大臣から感謝状が授与されたという記事。あの頃は、まだ日本国内での感染は殆ど無い状態で、それこそ感染の中心地武漢からどうやって帰国するかが課題で、その中で中国にチャーター便運航を認めさせて、ANAが5便を飛ばしたのは、いま思い返しても英断だったですよね。勿論、だからANAが良くてJALが駄目というわけでは無く、やはりANAが武漢便を運航していて実績があったことが最大の理由だと思うし、別の地域へのチャーター便だったらJAL便が利用されることもあったでしょうし。

過去、紛争地域からの邦人脱出のためにチャーター便が運航されたこともあったけれど、他国の航空会社のフライトだったり、政府専用機の使用だったりして、国内の民間航空会社がこう言う危機的地域からチャーター便を運航するというのは、今回が初めてじゃ無いだろうか。今後も同様の事が発生するとは思いたくないけれど、来年も新型コロナウイルスの第2波第3波も予想されているだけに、今回蓄積したノウハウは、是非共有して欲しいですよね。第一便とか第二便あたりまでは、ANAとしても初めての事で色々トラブルもあったんだろうけど、幸いにも確かチャーター便の乗員から感染者は出ていないはずなので、その対策経験も生かして欲しい。

記事にもあるように、使用ゲートとして羽田のサテライトが利用されたけれど、あれも良いアイデアですよね。物理的に乗客乗員を隔離出来るから、安全安心だし。ただし、国内線ターミナルの施設だから、入国管理などは別途準備が必要でしたが、あの機転は良かったと思う。仮に、今後同様の事案が発生した場合は、2タミの国際線施設を使うんだろうか。他の国際線が飛んでいなくて、あのゲートが空いているならそれが一番かもしれないけれど、リスクを最少化するためには、やはり今回同様2タミのサテライトを利用するのかなぁ。いずれにしても、現地スタッフも大変だっただろうし、運航担当者も、実際に機材に登場したクルーも、やはり全員の思いが集約されて実現出来た仕事ですよね。

自分も含めて、この頃は「まぁ、今月(=2月)中にはなんとか終息するだろう」なんて楽観的に考えていたものが、結果的には半年近く過ぎてもまだ終息しておらず、一番大変な終息に向けてのの対策が続いている状態。国内線は、来月くらいから徐々に戻り始めるようですが、国際線は未だ目処が付かず、個人的にはもう今年は国際線駄目だろうなぁと諦めています。来年だって、この冬の感染状況によっては、また今年同様の移動制限が再開していくかもしれないし。直ぐに以前のように回復はしないだろうけど、責めてまた感染が広がるにしても、武漢チャーター便みたいな事が必要になるまで拡大して欲しく無いと願うばかりです。

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