2020年6月3日

マイナンバー

今回の特別給付金に関連して注目が集まっている「マイナンバー」。まだ国民の2割にも普及していない上に、成立時に個人のプライバシー優先という事で、本当に「番号を振るだけ」しか出来ないような仕様にされてしまい、今回も入力システムはオンラインでも、実際の処理は手動という前近代的以前のような状態。

マイナンバーと個人の口座を紐付けると、確かにその個人のお金のやり取りのかなりの部分が把握出来るので、資産だとかが第三者(本来は国とか公的機関)の目に触れることになるのだけれど、それって今の所確定申告とか源泉徴収されている立場からすると、現状と変わりない。この件に関して、某新聞社の有名記者氏は、「徴税が厳しくなる」とツイートしていたんですが、となるとこの人はこれまで税金を逃れるようなことをやっていたんだろうか。新聞記者だから、基本源泉徴収のはずで、例えば著書とかあって20万円以上の印税収納とかあれば雑収入申告で確定申告とかやっているはずで、特にこれまでとかわらないはずなんですが。

「個人の収入が推定できる」という事は、確かに多くの人にとっては不安とか不満を感じる状況なんだろうけど、それによって困窮している人には集中して支援が可能になったりするわけで、より効率的に社会保障が可能になるという一面も。困っているはずなのに、なんか高級車を持っていたりと、今のシステムでは適切に支給できていないケースもあるわけで。そういう部分の是正が出来れば、公平感も広がるはずでは。また、口座とはまだ日も付けられていないけれど、確か保険契約の時にはマイナンバーが必要になったはず。また、家賃の振込などの時も、テナント側は大家さんのマイナンバーの指定が必要だったんじゃないだろうか。そう言うテロいろな場所で中途半端にマイナンバーが利用されているので相乗効果が得られないわけで、集中的にお金の出し入れが管理されて分かるのであれば、例えば確定申告の自動化とか、そう言うサービスも実現して欲しい。

個人的には、「マイナンバー控除」とか作って、マイナンバーを利用して紐付けされた口座から納税する場合は、控除が何万円増えるとか、故郷納税の申込時にマイナンバーを登録すれば、確定申告しなくてもその分の税金控除が年末調整で適用されるとか、そう言うアイデアを実現して欲しいなぁ。で、銀行側にも、マイナンバーに紐付けされた口座の件数に応じて、日銀から何か優遇制度があるとかすれば、銀行としても口座をマイナンバー絡みで作って貰うインセンティブか生まれるわけですし、厳しい経営状態の中、マイナンバー絡みのお金の移動に利用して貰えれば、その分の手数料収入だって期待出来るわけだし。一気に全部というのは、国民感情などからも難しいと思うけれど、先ずは何かメリットを感じる施策を幾つか作って、その利便性を認識してもらうとともに、政府としてもセキュリティ対策をしっかり進めるべきですよね。それをまずはっきりと示して欲しい。

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