2020年6月20日

ハラスメント教育

会社のオンラインシステムの中には、オンライン教育のシステムもあり、開発部門という事で技術系のメニューが多いんですが、一般の教育項目も準備されています。その中には、全社員共通の物もあり、昨日その一つ「ハラスメント教育」のお知らせが回ってきました。性別、人種、経歴、職種、等等で相手を尊重せずに差別や自己優越等の行動を取ってはいけない、みたいな事を、事例のビデオなどを見ながらの30分位のコース。最後には、「クイズ」という確認テストをして、一定点数以上を獲得したら修了。全社員必須で、指定期日(今月中)に完了しないと行けないもので、ちょっと唐突感を感じていました。

で、オンライン教育を受けて感じたのが、「これ、最近のアメリカの話から来たんじゃないのか」ということ。アメリカの今も続く騒動は、「黒人(アフリカンアメリカン)差別」がその核心ですが、現状を見ると本当にその為の行動なのか疑問が大きくなるばかり。教育の中では、自分の主張、要求だけを言うのでは無く、相手の主張や立場も尊重するということが繰り返し言われるのですが、これって白人・黒人、どちらにも要求されること。今は、白人=加害者、黒人=被害者、という図式で黒人側が差別是正を訴えているんですが、白人側が相手を理解する行動を要求されているととも、黒人側にも同様に相手のことを考える思慮が求められているのでは、と。

騒動の切っ掛けになった逮捕時の行動の是非は、これはちゃんと検証されるべきだと思うし、それ以前に個人的な対立があったかもしれないけれど、それと公共の立場での公権力発動は別物だし、公平であるべき。その部分に関して、遺族や関係者が主張することは当然と思うものの、現状はそれ以外の部分があまりに拡大しすぎて収拾が付かない状態になっていることは、本来の問題を希薄化させて解決から遠ざける行為でしか無いでしょうね。実際、現在では元々の黒人差別という話は「BLM」というかけ声だけになってしまい、それさえ言えば「暴動無罪」「無法無罪」みたいな事に。略奪行為は言うに及ばず、シアトルでの「自治区」みたいなものって、もう映画「マッドマックス」みたいな世界が広がっているわけで、それは幾ら自由の国アメリカでも有り得ないだろうと。

日本でもBLMのデモとか有ったけれど、今ひとつ支持されないのは、やはり本来の意図とは別の意図を感じるからなんじゃ無いだろうか。それに、アメリカのように何十年何百年という背景があるわけでもないし、今の日本で同じように主張しても共感を得るのは難しいと感じるなぁ。実際、被害者家族も支援には感謝室も、今の過激な行動に関しては諫めるような発言をしているけれど、結局は彼らの境遇を利用して自分達の勝手な主張をしているだけ何ですよね。まだまだ時間は掛かるかもしれないけれど、このまま少しずつフェードアウトしていって、自然解決みたいな感じで終息するんだろうけど、結局それは本当の解決では無いわけで、火種を残したまま、また暫く沈静化して、次の切っ掛けの時に燃え上がるみたいなことを、利用する人達がいる限りこれからも繰り返していくんだろうなぁ。

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