2020年6月7日

顔より資料

ずっと続くリモートワークで、ビデオ会議の機会も増えているんですが、それに対して最近感じるのが、「自分や相手の顔を出している暇があるなら、その分資料なりファイル共有なり、もっと自由に出来るようにしてくれ」という事。

これ、仕事でこう言う共有ツールを使う場合は、プレゼンターが自分の資料(PowerPowing等のファイル)を共有して、それが画面に表示されると、それを使いながら説明をする。それに足して、別の参加者が今度はプレゼンターとして説明などをする場合は、最初の資料共有を外して、新しい人が新しいファイルの共有を始める。そうやって、必要なファイルを順番に共有しつつ、その内容を全員で見ながらディスカッションをしていくわけですが、その時に面倒なのが、前の資料を一寸みたい場合とか、複数の資料を比較しながら話をしたいとき面倒だったり出来ない事。先日の会議中も、何人かが資料を用意していて、それを順番に共有しながら話を進めていたんですが、内容を切り替えるのに時間が掛かり面倒。その間に、表示されている参加者の顔はずっと残っているんだから、そこにそれぞれの資料表示が出来て、必要なものが中央にズームされるとか、タイル表示されてそれぞれ指摘できれば便利なのにと思ったわけです。

仕事のツールとして以前使っていたWebExとか、今も使っているSkyp for Businessは、元々は音声を電話会議的に共有して、そこにファイル共有の機能が追加された物。その後、ビデオ機能がそれ以外のツールにも導入されて、今では「相手の顔を見ながら会議する」のが普通になってきたけれど、素朴な疑問として、そのビデオ映像の画面と資料表示の画面が同じ物というのは変じゃない? 本来なら、資料用のメインの画面が一つあって、そこに参加者の子画面が別に表示されるなら分かるし、実際のリアルな世界での会議だって、会議室に参加した参加者がプロジェクターで投影される資料内容を見ながらディスカッションするわけだし。考えてみたら、一回に一つの資料しか投影できないのって、実際の会議室での会議の場合は、プロジェクターが一つしか無いのなら仕方ないけれど、ネットワーク上のリモート会議なら、幾らでもセッションを作って、それぞれの画面を共有すれば良いだけの話しでは。少なくとも、今の共有画面の代わりに共有の仮想ワークプレイスみたいな「場」を一つ作り、そこに参加者の資料共有なりカメラ映像の合成とかすれば良いだけの話では。

最近のビデオ会議の様子をちょっと俯瞰しながら見ていると、どうしても昔の「ビデオ電話」のイメージが残っているような気がしますね。オンライン飲み会とか、全員で参加してのイベントみたいな時には、それはそれで良いんだろうけど、例えば1時間の会議でずっと参加者が表示されている必要性は少ないだろうし、それよりは場合によっては資料共有が目的になるからそっちを重視したいし。共有ファイルだって、その都度それぞれの参加者がアップロードして共有すると時間がかかるけれで、予め共有フォルダーにアップしておいて、そこで仮想的に「開いて」置けば、その仮想画面を見ることで直ぐにそれぞれの参加者が参照できるようになれば簡単で便利なんですよね。参加者の個々のクライアントを全員が共有するのではなく、会議用の仮想マシンがあって、それを全員が共有するほうが効率も良いし、もっといろいろな昨日が実現出来る気がするんだけれど、どこか作ってくれないだろうか。

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