2020年6月1日

予備費

第二次補正予算に組み込まれた、10兆円の予備費を巡り、野党からその金額の巨額さに批判が出ているという記事。確かに、大規模な二次補正予算も異例なら、その中の1/3近くを占める10兆円の予備費設定も異例で、そこは確認が必要。でも、その予備費はあくまで新型コロナウイルス対策に使用する事を前提にしたもので、決して通常の予備費のように使用目的を特定せずに何でも支出出来る性格のものとは異なるわけで、そこはちゃんと判断しないと単にいちゃもんを付けているだけになりそう。

枝野氏は、東日本大震災の時に8000億円の予備費を組んだが、それと比較しても桁違いと言っているけれど、東日本大震災が大規模災害だったけれど、とは言っても日本の一地域の災害であったわけで、そこは現在の濃くないどころか世界的な災害対策と比較して、より多くの予算措置が必要というのはあると思う。また、「10兆円」というのは確かに大きな金額だけれど、例えば特別給付金をもう一回給付しようと思ったら、それでも2兆円足りないわけで、となると野党自身が言っている二回目、三回目の給付金措置だってとれなくなってしまう。そう言う有る程度予測が立てられる措置なら、補正予算の中で明記すれば良いけれど、今だって第二波がとか北海道や北九州でのクラスター対策がとか、予想できない事がどんどん発生していて、まだまだ予断を許さない状態。

給付金や補助金は、有る程度市場規模や範囲も想定できるから、それなりに事前に準備は出来るけれど、突発的事象に対しての対策とか、今後急激に進むかもしれないワクチンや検査薬開発など、それなりに資金投入が必要になるようなことは、予め予算を決めて足りなかったらそこで頓挫してしまうわけで、そう言うものも含めて可能なら出来るだけ予算としては大きな枠を準備しておいて、もし使い切れなかったのなら、別の目的に承認を得て回すなり、国庫に戻せば良いだけの話し。野党が、これ以上のお金を出すことに反対しているならまだしも、まだまだ足りないと言っているのであれば、そう言う予算準備を要求するべきだし、あるいはこの10兆円の使用目的の中にそう言う内容を盛り込むように進めるのが自分達の仕事では。

結局は、何か最もらしいことを言ってみても、そこにちゃんとしたプランなり背景理解が無いから、まずは相手に反対することが第一義になるから理解されないし支持もされない。繰り返しになるけれど、あれだけ予算が足りないと言っていたのだから、それが対応されたなら、今度はその内容に関してまずは主張するべきだと思うけれど、今言っていることは「白紙委任」とかそんな的外れなことばかり。白紙委任にならないように、自分達が働きかけてちゃんとした予算措置にすれば良いだけのはなしでは。結局、「白紙委任」と言って仕事をしている気になっているだけだし、それしか意図していないんでしょうね。野党は、国会を早くと事態と批判して居るみたいだけれど、開いていても結局は無能な働き者達が邪魔をして時間を浪費するだけなんだから、それなら早く国会を閉会して、必要な仕事に政府には集中して欲しい。今野党が一番必要なことは、黙って引っ込め、と言う事なんじゃ無いだろうか。いゃ、一部議員さんは結構良いことも言っていると思うのだけれど、「政党」になると上の人の意向なのか、それが反映されない、ねじ曲げられる、そんな無駄しか生まれてこない気がする。

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