2020年5月31日

日の丸マスク

愛知県のマスク製造会社が製造した、日の丸マーク入りのマスクが、幾つかの事象が重なりSNS等で批判される状態になり、製造販売を停止する状態に。今後は、日の丸マークを別のロゴに変更して製造を再開する予定らしいけれど、個人的にはマスク製造会社にも日の丸を自社名と共に使用するというミスはあったけれど、今回の騒動の火付け役となった毎日新聞や、それをSNSで拡散した著名人にも、少なくとも「道義的責任」は発生するように思います。

幾つかの記事などを見ていると、このマスク製造会社は元々高品質のマスクを製造して、それをスポーツ関係者に配布していたところ高評価に。それもあって、スケートの代表チームからの以来でマスクを製造して、この時に日本代表に対しての敬意を込めて「日の丸マーク」と「自社名」をマスクの左上に入れたらしい。このマスクを羽生結弦選手が使用して居る場面がテレビなどで流されたりしてブームになったらしい。その後、政府配布マスクのカビ騒ぎの記事を掲載した毎日新聞が、全く関係無いこの会社の写真を使用(直ぐに別の写真と差し替えたらしいけれど、時遅し)。そこで、政府との癒着とか、製造責任とか、いろいろSNSで叩かれることになり、そのツイートを作家でタレントの室井佑月氏等が拡散したために、ますます混沌とした状態に。結局は、製造メーカー側が政府調達とは無関係な事を表明し、それによって今度は室井氏側への批判が強まったこともあり、室井氏はツイートを削除して訂正もしたけれど、SNSの常でそれでも批判は止まず、逆に室井氏側が切れる状態に。

国旗の使用権ってどうなのか、一寸調べてみても分からなかったんですが、以前のマスクのデザインを見ると、その状態は日本代表選手のユニフォームなどに付けられている国旗デザインのエンブレムに似ている気がします。そう言う意味では、製造会社側にもちょっと軽率な所はあったのかな、と。ただ、それ以降の騒動は完全に周りからのとバッチリなわけで、会社側としては不満があることは当然。特に、なんで毎日新聞はこの会社のマスク写真を使用したのか。個人的な想像では、多分以前羽生選手の取材などで撮影した、そのマスク込みの写真があり、それを流用したのかな、と。只、その場合はキャプションとして「写真は(政府調達)メーカーとは関係ありません」みたいな事を入れなきゃいけないと思うけれど、それはない。さらに、どう言う理由か直ぐに別の写真と差し替えたりしたから、逆にそれが「圧力?」とか疑惑を広げてしまう結果に。で、決定打は著名人がある意味無責任に拡散したことで、これは今回の件に限らず最近のSNSに関連した大きな問題だと思う。

先日元弁護士元新潟県知事の米山雄一氏と結婚した室井氏は、空くまで政府批判のツイート何だから問題ない(罪では無い)という助言をご主人から貰ったと言っているみたいだけれど、社会的に知名度が高く影響力のある人の好意なんだから、そこは法律的に問題なくても、「道義的責任」というのは発生するでしょう。一種の「風説の流布」みたいな行為と言っても良いのでは。それでも、以前の書込は削除して訂正もしたとのことだけれど、以前の行為を1としたら、その訂正には100とか1000でも足りなくなるのがネットの世界。自由な発言や意見は認められているけれど、そこはその人の社会的立場とか知名度によっては、それなりの責任も発生することを、室井氏だけでなくそれ以外の著名人も他山の石として認識して欲しいですよね。勿論、だから著名人の発言が萎縮する必要は無いと思うし、逆に無名に近い一般人が何を書いても良いとは限らないけれど。実際、先日の検察庁補改正案タグ騒動では、捨てアカとも言えないようなアカウントや、そう言うアカウントの複数回の無意味な書込も多かったわけで、ある意味情報操作と言われても仕方の無いことになるわけですし。多分、室井氏の正確では「なんで私が責められるのよ」と思っているんだろうけど、立場を変えて逆のことをこれまでやってきたことを、彼女だけで無く多くの著名人の人達にも認識してほしい。

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