2020年5月24日

Hertz Chapter-11

レンタカー会社大手のHertzが、昨今の社会事情からレンタカービジネスが動かず、週明け早々にもChapter-11を申請することになるだろうという記事。いゃぁ、ビックリ。私も、仕事で渡米していたときには、とにかく出張先が田舎の町だったから、車が無いと移動どころか生活も出来ない状況だったので、毎回会社の契約業者であるHertzにはお世話になりました。大学を卒業する直前に国内免許は取得したけれど、完全にペーパードライバーで、免許取得から20年位は1:20位の割合で、アメリカ国内での運転経験の方が圧倒的に多かったくらいですからね。だから、本当に極々たまに日本国内で運転するときには、右ハンドルに慣れていないので、ウインカーのつもりでワイパーを動かしていた(笑)。

HertzのChapter-11申請の理由は、なんと言っても空港がほぼ閉鎖状態になっているため、全体の2/3を占める空港でのレンタカー需用が完全に止まっていること。負債額は、US$19 Billionなので、約2兆円(!)。まぁ、何十万台とレタンカーを抱えているわけだから、資産額としては大きいだろうなぁ。営業はそのまま継続するという事だけれど、まだまだ新型コロナウイルスの状況は分からないだけに、道のりは厳しいだろうなぁ。そうで無くても最近は、Uber/Lftyに押されていたわけですからね。取りあえず、北米エリアの話で、それ以外の地域のHertzは今回のChapter-11には含まれないそうですが、でも、世界中どこでも似たような状況では無いだろうか。

ところで、私はHertzしか利用したことが無いのですが、たまたま今回の件で調べてみたら、Hertzはレンタカー会社の御三家ではあるけれど、2位なんですね。1位は、NationalとAlamoを傘下に持つEnterprise Holdingsで、シェアはHertzの3倍もあるとは知りませんでした。というか、Nationals
Alamoは同じ系列だったのね。で2位がHertzで、ほぼ同じくらいのシェアでAvis Budget Groupが並ぶという構図。個々までで、世界シェアの6割近くを占めることに。日本最大のレンタカー会社のトヨタレンタリースが、シェア1%位でやっとTop-10に入るかどうかなんですね。でも、アメリカの車社会を考えると、トヨタレンタリースのこのシェアは頑張っている方に感じる。そういゃ、トヨタレンタリースが、日本ではHertzブランドも運用していた気がする。

感染の状況では、日本の何倍もまだ広く拡散しているアメリカですが、経済が耐えられないという事で、外出禁止令も解除されつつあり、人の流れは日本以上に戻りつつあります。ただ、アメリカ社会ののバックボーン的な空のルートはまだまだ復活していないため、それに付帯するビジネスであるレンタカービジネスも、まだ暫くは大変そう。Hertz以外の会社は、まだ耐えられるんだろうか。Hertzが草刈り場になって、他の会社に吸収されることもありそうですよね。仕事で使っているときには、法人契約のレートとか有ったので、それ以外のレンタカー会社利用というのは考えたことも無かったけれど、今のように仕事で使う事はほぼ無くなり、プライベートでもまず利用する機会が無くなってきたから、個人的には影響ないけれど、ニュースとしては大きいニュースですよね。年内は、まだまだこんなニュースが、あちこちで聞かれるようになるんだろうなぁ。

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