2020年5月1日

コロナ後のビジネス

今話をするにまだ早すぎるのかもしれないけれど、外出自粛で停滞する経済活動に対して、コロナ後に繋がる、場合によっては事業拡大にも繋がるアイデアは無いか、頭の体操を兼ねて考えています。先ず頭に浮かんだのは、来客数が激減している飲食関係。休業や閉店しているところも多いのだろうけど、テイクアウトやデリバリーで、少しでもビジネス継続と雇用維持に勤めようとしているお店も多くあります。それまでテイクアウトをしていなかったお店にとっては、それまで店頭で提供していた使用品を「テイクアウト用商品」に偏向するのが大変。テイクアウトの場合、「熱々で出して直ぐ食べる」事は出来ないもの。基本「醒めても美味しい」とか「電子レンジなどで温め直しても美味しい」形にしないといけない。例えばラーメンなどは、スープ、麺、具材をパックして、自宅で温めて食べられるようにしないといけないわけで、その手間は店舗で作る場合の何倍かもしれない。有る程度数が見込めるなら、専用のラインを作るという事も有るんだろうけど、中々そこまでのボリュームは厳しいだろうし。

で、私は余り好きでは無いのですが、ラーメンはラーメンでも、例えば「つけ麺」タイプなら、スープだけチンすればそこそこ行ける気がするからテイクアウト化しやすいのでは。あるいは、混ぜそばタイプでも、具と汁を温めて丼に入れて、そこに温めた麺を入れて混ぜるだけだから、通常の汁タイプのラーメンよりも自宅での再現性は高いんじゃ無いだろうか。そう言うことが可能になれば、皿に一歩進めて、そう言う商品を新型コロナウイルス収束後もビジネスにしていくことも考えたらどうでしょうね。有名店になると、カップラーメンの商品が登場してくることが多いけれど、例えば冷凍食品化していけば、ストックも効くだろうし、販売する販路も広がるだろうし。そう言う意味では、直近では直ぐに対応出来る形の商品をまずは販売する事が第一だろうけど、そこから少しずつ長期保存可能、大量生産可能な形のものに工夫していくのはアリじゃ無いかという気がしています。そうすることで、収束後のビジネスに厚みが出てくるんじゃ無いかと。

そのテイクアウトビジネスの延長としして、デリバリーサービスも伸びているらしくて、Uber Eatsとか、出前館などに登録する飲食店も増えているし、デリバリー数も倍増しているらしい。昔は、近所のそば屋とか料理店に出前を頼むことは普通に良くあることで、そんなに珍しい事では無かったけれど、都市化とか核家族化にコンビニが普及したことで、一時期出前文化が消えかかっていた気がするんですよね。それが、今回の新型コロナウイルス以前から、多分宅配ピザが一番影響が大きいと思うのだけれど、日本にも「デリバリー文化」みたいな物が徐々に根付いてきて、それが今回の新型コロナウイルスの件で一気に普及が始まったと言える気がします。ただし、デリバリーも相だけれど、Amazon等の宅配も急増して、欲しい人と売りたい人はどんどん増えているけれど、それを倉庫から自宅に運んでくれる人が足りない状態に。そんな中で一つのアイデアだなぁと感心したのが、外に出る人が減って利用客が減っているタクシー業界が、買い物代行とかデリバリーを代行するという窮余の策。でも、これって平時の場合でも、高齢者が多い地域などでは、健康確認や買い物代行、場合によっては地域のオンデマンド交通機関みたいな形で上手く利用すれば、過疎化対策の一環にもなりそうな気がする。

タクシーに関しては、配車アプリが結構便利だし普及しているので、以前ほどタクシーの呼び出しなどには不便を感じていないんですよね。勿論、全ての地域で利用出来るわけでは無いけれど、その配車アプリを利用して、デリバーのお店が人手の足りないときにデリバリーをお願いしたり出来るようになったら、駅前で長い時間客待ち停車しているよりは、少ない柄も現金が入ってくる分ドライバーも有りがたいんじゃ無いだろうか。さらに言えば、そうやって地域で見知った顔になれれば、例えば高齢者が病院に行く、買い物に行くときに指名して貰って稼働率が上がることも期待出来るかもしれない。タクシーが貨物を運ぶには、色々法律の壁もあって、今回は特例でやっている部分もあるみたいですが、これも収束後の新規ビジネス分野として、考えてみたら面白い気がします。勿論、単なる「夢」で終わるものも多いとは思うけれど、苦しい時厳しいときだからこそ、そう言う夢を見て明日に繋げないと、心もくじけてしまうだろうし。それに、夢を身だけなら只ですしね。

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