2020年5月18日

あと一息?

週末は低めにでる傾向があるから油断は出来ないのだけれど、昨日発表のPCR検査の結果は、全国で一桁で、しかも大阪府は0人、東京都も5人と、かなり落ち着いて来た様子。一方でテレビのニュース等では、多くの県で自粛要請が解除された初めての週末という事で、ドッと人手がでることを危惧して、観光地とか繁華街の様子を放送。確かに、人手は増えているのだけれど、自粛要請中の80%の減少が、昨日は70%まで増えているというのは、確かに事実なんだろうけどどうだろうか。自粛要請が解除されたんだから、人手が増える事は当たり前で、それでも通常と比べて70%の少なさというのは、やはり人達も凄く気にしている証拠だと思う。

同じように自粛解除(こちらはロックダウン)した、欧州とか韓国等では、一気に元の状態くらいの人手が街中に溢れて、実際韓国では何千人という濃厚感染者を追跡調査するような事態も発生しています。欧州などでも、一旦落ち着きかけた感染者数の推移も、再び上昇傾向になりつつあり警戒されているらしい。日本だって、今はG.W.中の自粛の影響があるから低く落ち突いているけれど、そのG.W.明けの影響が反映され出す、やはり来週の後半以降の状況が鍵になりそう。一方で、自粛疲れもそうだし、経済活動もこれ以上は耐えられない状況にまで迫ってきているから、だからと言ってこのまま自粛モードを続ければ良いという物でも無い。そのさじ加減に、どこの国も苦労しているわけですが、そこでふと感じたのが日本とその他の国との違い。

日本は憲法の問題も有り個人の制限が他国のように強制的に出来ず、今回の外出自粛に対しても、あくまで「強い要請」であり、強制では無い。それでも、80%以上もの自粛待機を実現して、その効果は他国と同じくらいの自粛度だったけれど、それは個人の意思による結果。一方で、他国では強制的に自粛や自宅待機を要求して、しかも社会システムを利用して行動履歴の把握や、色々な制限も。どちらも、同じように外出規制されたんですが、兎にも角にも日本の場合は上から押しつけられた事ではあるけれど、最終的には個人の良識に任された部分があるのに対して、海外は上からの強制によるもの。やはり、前者の場合は自分も納得して実行したわけだからそんなに反発は生まれないだろうけど、後者の場合は箍が剥がれて反発度合いも大きいんじゃ無いかという気がします。何か確固たる理由が有るわけじゃ無いけれど、自粛解除後の行動にも、日本とそれ以外で大きな違いが生まれそうな気がする。

最初は海外から「日本は生ぬるい」と批判さえ受けた対応でしたが、結果的には死亡者数では諸外国の中ではかなり少ない700名余りだし、重傷者もかなり回復してきている。特に死亡者数を人口比で見てみると、先進国では勿論、途上国などと比較しても少ない部類に入り、今になって「日本方式」が海外から評価されるような感じに。勿論反省点とか拙い手順もあったと思うけれど、やはり国として一番考えなきゃいけないのは、感染で亡くなる人を可能な限り最少化する事だし、さらには新型コロナウイルス対策も重要だけれど、それ以外の疾病や事故などの対応が疎かになってもいけない。日本の場合、超過死亡率を見ても、過去数年と大きな変化は無く、今の所理由は不明なのだけれど、新型コロナウイルス対策としては、ほぼ満点に近い成績では。ただ、唯一課題は、コロナによって停滞して経済対策が、まだまだ不十分という事で、今後は第二波第三波対策も重要だけれど、経済刺激策をどれだけ迅速にかつ十分に提供出来るかが重要。そう言う意味では、これまでは感染者対策が中心だったフェーズ1が終わり、今度は再発対策と経済対策の両輪が要求される、フェーズ2が始まるという事ですよね。そう言う気持ちの切替が、今必要な気がします。

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