2020年5月7日

新書斎デザイン

外出自粛、ソーシャルディスタンス等の影響が一月以上続く状態で、流石に毎日番組を放送しないといけないテレビ業界もネタ切れ感が強く感じるようになってきました。

  • 一番多いのは、過去放送した内容を再放送するもの。まぁ、これが一番手っ取り早いし、過去の視聴率などを参考にすれば、大体どれくらい今回取れるかも分かるだろうから、一番負担も少ないんでしょうね。で、実際このパターンが結構視聴率を稼いでいたりするみたい。
  • ちょっと変化球なのは、その過去映像をつなぎ合わせたり、未公開シーンなどを追加したりして、一寸新規内容風にするパターン。単に繋ぐだけで亡く、MCとか入れて新記録が部分と組み合わせて、恰も特番あるいは新規作成番組風にしてみるものの、内容的には「あれ、何処かで見た記憶が」と感じるもの。新規性は少ないので、実は個人的に途中でチャンネルを変えたりするのが一番多いパターン。
  • 朝のワイドショーとか、ニュース番組に多いのが、スタジオに入るMCやコメンテーターの数を減らして、かつ座る場所の間隔をあけてスタジオ収録をする場合。当初は、2~3m間隔で横に並ぶだけだったけれど、前後二列にして間隔は維持しつつも前から撮影すると並んで見えるよに工夫したり、出演者の間に大画面のモニターを設置して、そこにリモートの参加者を映し出して、何となく臨場感みたいなものを演出したり。どうしても、ライブ放送が必要な番組は、殆どこのパターンじゃ無いだろうか。
  • 最後のパターンは、ごく少数のスタジオ参加者に、複数の出演者が自宅とか別室からワイプで参加するパターン。多分、大型モニターとか準備しなくて良いし、自由度も増すから一番番組構成しやすいだろうけど、その分出演者映像のハンドリングが大変で、当初は単にZoomの分割画面を見ているような雰囲気しか無かったけれど、最近は上手くワイプを組み合わせてみたり、スイッチングなんかも慣れてきた雰囲気。惜しむらくは、一人一人を撮影している機材の違い(スタジオカメラから、スマホ画面に、回線容量の違い)で、画質や音質にかなりの差があること。ここが解決されると、新しい時代の番組になりそうな気がするんですが。
自宅からスマホ取りをして放送に参加しているタレントさんを、別のタレントさんが「YouTuberか」みたいな突っ込みをしていたけれど、確かにどんどんテレビ番組がYouTube化していることも事実。というか、今回改めて認識したけれど、YouTuberの方がリッチで高性能な自宅機材を持っているから、よほど品質の高い映像配信していることを再認識(笑)。スマホ自撮りでも決して悪くは無いけれど(素朴感は感じる)、まずは顔が影で隠れるなどライティングの問題。次にスマホマイクとかイヤホンマイク等マイクの性能が足りなくて音質が悪いマイクの問題。さらには、画角だったり、カメラの向きや移動等の操作の問題、等等。勿論、それらを解決するには、それこそ自宅の一部をミニスタジオみたいな感じに改造しないといけないし、編集用機材ももしかしたら揃える必要が有るわけで、結構な投資になるだろうなぁ。しかも、後どれだけ続くかは不明だけれど、何ヶ月かしたらまた以前のようなスタジオ収録に戻ると、それら機材は不要になるだろうし。でも、今そう言う方向性で自分で個人チャンネルとか開設して、新しいビジネスモデルというか、自分の発言機会を増やしていくタレントさんは、多分将来も伸びていきそう。

一昔前だと、自宅を新築するとき、リフォームする時に、自分用の書斎を作る事がちょっとした夢だったりしたけれど、今後はその書斎が「YouTube用ミニスタジオ」みたいな仕様になっていくのかもしれない。タレントさん、著名人だけでなく、普通の人も、例えば今回の件でテレビ電話は勿論、Zoom見たいなビデオ会議利用が普及して普通に利用されることになったら、今でそのままビデオというのではなく、有る程度専用の部屋というかそう言う環境は必要になってくるのでは。自粛自粛と制限が多い生活が続居ているけれど、そこから新しいライフスタイルやビジネスモデルが生まれつつあるのかもしれない。

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