一応弁護する人は、厳しい予算とか制作時間の関係でチェックする時間が無かったとか、言い訳はしているみたいだけれど、「○○の映像です」と言って別のものを使用しているなら、少なくとも「これは資料映像です」とか「イメージ映像です」と入れるべきだろうし、間に合わないのであれば、そこはフリップにするとか対策するべき。少なくとも、どちらもニュースや報道番組では無いけれど、それに類する情報を扱っていてそれを売りにしている番組なんだから、それなりに責任は重いと思う。もっとも、どちらの番組もこれが初めてでは無く、過去に何度も似たような事例を生んでいるから、何を今更と言う気もしないでも無いけれど。
個人的に面白いというか興味深く思ったのは、
- 「バイキング」で使用した原宿の人手の映像がおかしいと指摘したのは、放送では「5月17日の原宿の様子」と言いながらも、その映像に隅に映り込んでしたマクドナルドの看板には3月で終わったはずの「てりたまバーガーキャンペーン」が掲載されていたり、その17日は26度位迄気温が上がって暑かったはずなのに、映像の人達は結構な厚着をしていたりと、特に前者のマクドナルドの件は有り得ないと、直ぐに発見してクレームした人が居たこと
- 「モーニングショー」では、18日にJR蘇我駅での撮り鉄の密集具合を放送したのだけれど、その中で使用された写真に、2ヶ月前のジャカルタへの回送電車の様子が混ざっていて、こちらもそれに気がついた鉄道ファンから騒ぎに。しかも、その写真は晴天の様子でしたが、実際には曇天だったという違いも分かり、さらに批判が募ることに
メディアは翌「真実を伝える」というけれど、それって危ない言葉で、「真実」というのは実は人によって違うことが多い物でも有ります。本来なら「事実」を伝えるのがメディアの八鍬里奈訳で、そこからどの様に「真実」を導くのかはその人によって違うこともあり得る話し。「真実」というのは、「事実」を積み重ねた上で解釈される事象だと思うわけです。その事実が最初から歪んでいては、そこから積み上げられる真実も歪んでしまうと言うしか無い。今回も、「不適切な映像を使用しました」と謝罪して終わりなんだろうけど、情報を商材にしているメディアが、その情報に誤りどころか偽証しようとしていた行為を、単に数秒の謝罪で済ませて良いのだろうか。例えば一般企業なら、そう言うことがあれば何日間の営業停止とか言われるわけだけれど、それら番組にしても、原因究明と対策が出来るまでは「放送禁止」「放送自粛」するのが筋では無いだろうか。特に放送局の場合は、その番組が放送できなくても、別の再放送とか映画とか流して放送を続けること自体は可能なんだから、一般企業よりはよほど恵まれていると思うし。以前だと、ヤラセ映像を使用したとして番組自体がなくなったケースもあるわけで、それ位の危機感を持たないとますます信用できない番組になるだけだと思う。まぁ、すでにその領域に達していると言えばそうなんだけれど。
0 件のコメント:
コメントを投稿