2020年5月27日

インセンティブ

政府が、濃厚接触通知アプリを開発して、今後予想される第2波、第3波襲来の時には、いち早くクラスター対策が出来るようにスマホにインストールして貰う方針を発表。日本の場合、諸外国のように個人を特定出来るIDの様なシステムは無いし、強制も出来ないけれど、今回の新型コロナウイルス騒動で多くの人が「三密」とか「濃厚接触」という事に敏感になってきたから、それなりの導入が見込めるんじゃ無いだろうか。ただ、それでも6割は厳しいと思う。

日本人の性格として、今はまだ感染の怖さみたいな意識があるけれど、それも暫くしたら忘れてしまい、元の生活に戻るのがいつものパターンでは。本来なら、まだそう言う危機意識がある「今」インストール出来たら、それなりの需要が期待出来るけれど、6月中旬となるとかなり危機意識は薄れている気がする。多分危機意識の薄れとともに、「個人のプライバシーが」とか「感染が特定されて差別される」とか、そう言う不安感みたいなものも広がって、ますますインストールする動機が下がってしまうと思う。そこに、感染に対してだけで無く、別の利益=インセンティブが無いと、多分1~2割程度の導入実績で終わるんじゃ無いだろうか。例えば、一月利用したらポイントが貰えるとか、その分スマホの利用料金からマイナスされるとか、何か欲しいですよね。

ところで、今回のこのアプリ、最初はBluetoothのBeamを使うのかと思ったら、BeamってAndroid 10で廃止されているんですね。となると、単純にBluetoothのペアリングで周囲を探索して、アプリが入っているスマホとID交換するんだろうか。結構面倒くさそう。あと、となると、アプリが入っていると常時BluetoothがONになっているわけで、消費電力は少ないとは言え嫌がる人も居そうだし、他のデバイス例えばワイヤレスイヤホン等と干渉しないのだろうか。人混みの多い場所にいたら、音がブチブチ切れたら嫌だなぁ(笑)。

大きな括りで言えば、解除直後は自粛中の制限のある生活が、100%では無いけれど自由になりそれが「ご褒美=インセンティブ」になっているわけだけれど、多分1~2週間もすれば、その価値は薄れてしまい、より大きなご褒美を求めて、深夜まで飲んだり、カラオケで長時間過ごしたり、濃厚接触のあるお店に行ったりと言う事にシフトして、感染リスクはどんどん高くなる。以前ほどは爆発的感染には至らないかもしれないけれど、それでも今の何倍とかになればやはり色々なものを再度圧迫することになるわけで、そこで先を見越して「再度自粛要請」みたいな事にもなりかねない。最終的なご褒美は、自分自身が感染せずに健康で安全な生活を送れることなんだけれど、それだけでは満足出来ないでしょう。そこに至るまでに、やはり細かなご褒美が色々必要なわけで、こう言う感染モニターアプリを入れるメリット、三密の一部でも継続することでのメリット、そう言う身近な「ご褒美=インセンティブ」というものを出して欲しい。アプリと連動していなくても、例えば今月下旬くらいから来月に賭けて、特別給付金が配布されるけれど、さらに7月頭とか位に2回目の給付金を配布するとか。既に配布先は分かっているわけだから、可能な範囲で重複とか配布先の修正はするにしても、一度実績のあるところに再度配布する事はそんなに難しくないはずで、まぁ10万円なら嬉しいけれど、5万円とか3万円とかでもいいんじゃ無いかと。やはり、人間は何かメリットがあればよりそちらに動く生き物ですからね。

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