2020年5月12日

ハッシュタグ騒動

メディアは、他にネタがないのか、例の検察法案改正に関してのハッシュタグ騒動(ステマロンダリング)を今朝も取り上げている。500万ツイートとか言っていたけれど、一日もしたらトレンドから大きく脱落しているわけで、本当に国民が必要と思ってツイートしているなら、まだもともとの法案可決の問題が解決していないのに、なんで一気に下火になってしまうんだろうか。

さらに言えば、そのツイートの全てが「反対」の意図では無く、中には「賛成」する内容のツイートだってあるだろうし、実は賛否以外の話でツイートして居る人もいるだろうし、そう言うもの術が「反対意見」とまとめられるのも変な話。Twitterの仕様はよく知らないけれど、単にツイートするだけでなく、賛成の意味のツイートと反対の意味のツイート、そしてそれ以外の意図のツイートと、区別できるような仕様があれば分かりやすいけれど。ただ、特定メディアや特定野党に特定の人達は、今回の500万ツイートほ「国民の声」みたいな感じで取り上げているけれど、自分達が逆の立場になったら彼らはそれを「国民の声」として受け入れるのだろうか。絶対そんなことは無いですよね。それこそ「そんなに数があるのはおかしい」とか言い出して、絶対反対意見を言うと思うのに。不特定多数の人が参加していて、しかも仕様の甘さから有る程度恣意的な利用も可能なツールを、恰も国民全体の意見みたいな風に取り上げるのは止めて欲しい。

大体、今回の検察庁法改正案は10年以上前から出ている話で、何度も閣議決定もされている話。しかも、3月初めくらいには新聞記事にも出ている話を、何故急にこのタイミングで吹き上がるのだろうか。確かに、緊急の対策が必要な新型コロナウイルスを優先しろという話は理解出来るけれど、送配って見国会はそれだけが仕事では無い。優先順位の問題は有るとは思うけれど、案件だって幾つも待ち行列に入っているだろうし、それなら以前から有る案件、既に審議済みで採決待ちの案件、より緊急あるいは重要な案件と、それらを処理していくのも重要な仕事のはず。単に雰囲気で「怪しからん」と思うのは個人の勝手だと思うけれど、それならもっと早くから意見を言うべきだし、そう言う背景を知ってか知らずか、「急に採決するのは怪しからん」みたいな明後日の方向の事を言われてもだし。それ以上に問題なのは、こうやって世論操作出来る手法での意見を正式な物、正しい物と今回の件で認知してしまったら、今後ますますこう言うゲリラ的な手法での横槍とか手順が正当化されてしまうことの方が問題では。

部の内容の話では、「著名人が言っているから」「偉い人が言っているから」と言えば、「庶民の声を聞け」と反論するし、「多数が選択した」と言えば、「少数派の意見を無視するな」と言っていた人達が、今回はその立場を逆にして主張しているのがおかしいと思わないのだろうか。これまでも、「〇〇が出来なくなる」とか「××で逮捕される」みたいな事を言ってきた法律が成立して適用されても、そんな状況にはならなかったのに、そう言うことには一切触れないで同じような事を繰り返している。今回のツイートに関しては、某有名な人が「ツイッターデモ」と言い出して始めたという話もあるけれど「ツイッターデマ」ですよね、こんなのは。過去色々な騒動が歴史には記録されているけれど、こうやって意図的かどうかは分からないけれど、デマがデマを生んで大きな事件になるんだろうなと言う現象を追体験している気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿