2020年4月8日

テレビのYouTube化

最近のテレビ、特にバラエティ番組を見ていたら、例えばNTV系の「ヒルナンデス!」では、スタジオにはナンチャンだけいて、残りの出演者は自宅とか別スタジオからワイプで参加する形態で放送をしていてビックリ。別スタジオの場合は、同じ日テレの建物・施設内からの中継だからいいのだけれど、自宅から参加しているタレントさんは、まさに「リモートワーク」で、しかもスマホで自撮りして映像を送り、それを放送局側で画面に填め込んで放送していました。

見てて感じたのは、番組の種類にもよるけれど、結構使えるんじゃ無いか、と言う事。まだ、そのリモート参加のタレントさんの画面の配置とかサイズとか切替とか、工夫が必要と感じるけれど、それもネガティブな印象では無く、これからの可能性を感じるポジティブな不満というか。あと、自撮りしているスマホが、そのタレントさん自身の物なのか(その場合の通信費はどうするんだろうか)、放送局からそれ目的用に専用に貸し出した物なのか不明だけれど、部屋の状態とかカメラ位置(=自分の移り具合)とか、そのカメラ保持のやり方とか(まさか、ずっと自分で手に持っているわけじゃ無いと思うけれど)、多分慣れないからだと思いますが、このあたりも経験値を積んでいけば結構面白い使い方が出来るんじゃ無いかと。

その画面を見ていて「何かYouTube見ているみたいだなぁ」と思わず感じたんですが、これって結構テレビの世界に革命に近い地殻変動を与えるのでは。例えば、出演しているタレントさん側にすれば、多少打合せの時間は必要なんだろうけど、拘束時間が短君離移動時間が無くなる分、タレントさんも出演できる番組が増えて、いいんじゃ無いだろうか。しかも、スマホ一つあれば、解像度も必要十分だし、回線速度だって通常の放送に使うくらいなら駒落ちもしないし、特に問題は感じられない。数年くらい前に、現場に出たレポーターが、スマホで撮影して中継する事が始まりましたが、最初の頃は画質も粗いし、駒落ちも酷かったけれど、回線スピードが上がり、内蔵カメラの性能が上がると、下手な中継機材をわざわざ持ち込むよりも、遙に簡単に同等の中継が出来るようになったように、今後はタレントさんのリモート出演なんて普通になるかも。

今は単純に自分を自撮りするだけだけど、例えば複数のスマホを自分の周りに配置すると、その撮影データからリアルタイムにスタジオ側で3Dのタレント映像が合成できて、それを画面上の仮想のひな壇に配置して、リアルなアバターが放送に出演するみたいなこともそう難しくないんじゃ無いか。3Dだから、カメラワークに追随して横からの映像とか背後からの映像なんかもリアルタイムで合成できる。いゃ、それなら視聴者もアバター空間に入ればという事も有るけれど、それはそれでまた別の設定として有りだと思います。全ての番組を置き換える事は出来ないけれど、タレントさんがわにとっても、テレビ局側にとっても、これまで以上にフレキシブルに制作できる機会になるんじゃ無いだろうか。ただ、それって、特にタレントさん側にとっては、YouTube的なビジネスチャンスが広がるという事にもなるわけで、その時流に乗って大きくなる人も登場するかも。言ってみれば、ピコ太郎なんてその先駆けですよね。今は良いけれど、ある意味テレビは新型コロナウイルスだけで無く、こう言う方向性対しても危機感を持たないといけないのかもしれない。

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