2020年4月25日

疑惑を広げたいメディア

布マスクの不良品問題。製造に関わったメーカー(興和と伊藤忠商事)は、未配送の布マスクを全数回収して、再度検品をしているみたいですが、その件に関してこの騒動の大元毎日新聞は、「政府によりせかされて不良品が発生した」という論調で続けるらしい。大体記事の出だしからして、
新型コロナウイルスの感染を防ごうと、政府が配布しようとした布マスクに汚れが見つかり、未配布分の回収に追い込まれた。
と、まるで全てが無駄になったかのような書き方だけれど、例えば食品メーカーが出荷した製品に何か不具合があり、安全のため疑いが少しでもある商品全品を回収したら、「回収に追い込まれた。」と彼らは書くのだろうか。これ、新聞記事で言えば、誤報とか間違った記事を掲載したら、新聞社は該当する新聞を全て回収して「誤報から回収に追い込まれた」と言われても納得するのか? 新聞なんて、初版から十何版まで一日に印刷して、一番最後の印刷版で修正されていたら「誤報、間違いは無かったこと」にしてるんじゃ無かったのか。

今回製造メーカーとして公開されたのは、興和、伊藤忠商事、マツオカコーポレーションの3社。このうち興和とマツオカコーポレーションは自社工場などで製造したようで、伊藤忠商事はこれまでのビジネス関連先からの調達みたい。想像するに、不具合のあったのは伊藤忠商事の調達分が多いんじゃ無いだろうかと思うけれど、不具合は不具合として対策をして再配布すればいい話。自動車で言えば「リコール」をすれば良いわけで、それをことさら政局に従っているのが一部の人達。そんなことをやって、本当にマスクが必要な人に届かない方が、もっと大きな問題だろうと思うのにね。

この布マスクの経費に関しても、当初は200億円位という話から、最近では466億円という話になり、これにも一部野党などはいきり立っているけれど、どうも政府側の予算枠が233億円×2(前年度の予備費分と今年度の予算分)という、制作関連の予算額が466億円で、実際に支払う「経費(コスト)」とはまた別物らしい。今回の調達が普通の場合なら、まずは政府から業者に見積依頼をして、業者ら出された見積もりを比較検討をして発注。その後実際に経費振込になるんだろうけど、多分現時点では見積額しか分からないでしょうね。その時のタイミングにもよるけれど、官僚答弁だと質問者から「予算は」と聞かれたら見積額では無く、その予算枠を「予算」として回答していたら、こんな話になりそうな気もする。見積額なんて、ビジネスの話だからそう簡単に公開出来る話でも無いし、今回提出まで時間が掛かったのも、相手の承認を得ていたとも考えられるし。そう言う普通のビジネス感覚が理解出来ない人には何を言っても無駄だろうけど。

一般への給付も、ここに来て野党は補正予算を再度組み替えろと言い出して、ますます給付が遅れそうな話にもなっているし、本当見ているのは自分達のやりたいことだけで、国民の事は何も見ていないだろう事がよく分かる。別に補正予算は一回だけという決まりも無いのだから、まずは今回の一次補正を速攻で通して一人10万円の給付を出し、続けて二次補正を「新型コロナウイルス対策補正」とか銘打って、さらに企業保証とか個人保証などのアイデアを出せば良いのに。どんな形の保証にしても、一つで全部が賄えることはないんですから、少しずつ色々な保証を出して、出来るだけ境界線を埋めていくのが本来の仕事のはずなのに。そう言うことも理解出来ない野党も野党だけれど、本来はそういう部分を批判してより良い政治への方向性を出すべきメディアが、野党に荷担して同じように騒いでいるだけですからね。何か、そのやり方が、視聴率が欲しいだけのワイドショーと変わらなくなってきた。

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