2020年4月5日

消えた新入社員

毎度おなじみ「金曜日の新幹線」シリーズ。ですが、ここの所の外出自粛で新幹線はガラガラ。以前、のぞみ号、ひかり号に主流になり、こだま号は「空気を運んでいる」と揶揄された時期があったけれど、まさに今はひかり号ですら、「空気しか運んでいない」状態。ここ一月位は、自分が乗車している車両の乗車率は、最初の頃は30~50%位あったけれど、最近では20%はないだろうなと言うくらいの空席率。試しに、エクスプレス予約で仮に検索してシートマップを見てみると、指定席の後ろの方の車両(16番とか15番とか)は勿論、曜日や時間帯によっては12号車当たりまで「乗客ゼロ」みたいな場合も。幾つかの車両の指定席では、事前にブロックされている指定席もあるので見た目は埋まっているように見えますが、そう言う場所は特定の場所がまとめて指定出来ない状態になっているので直ぐ分かります。そうでは無くて、本当に一両まるまる空席状態なんていうシートマップも表示されて、底から深刻度を感じていたりします。

シートマップだけでなく、3月後半からこの4月の最初の頃は、実は新入社員姿をよく見る時期で、男女ともに真新しいリクルートスーツに、大きなスーツケースやバッグを持って、ホームをあちこち移動する様子は、ある意味この時期の風物詩とも言えるもの。ところが、今回はそう言う姿は全く見ない状態。多くの企業で、入社式前の事前研修とか1日の入社式、さらには新人研修などをキャンセルするかリモートで行っていいるからだと思いますが、本当見事なまでに新入社員らしき利用者を見ない。まぁ、新入社員だけで無く、一般の通勤利用者や観光と思われるグループも激減しているから、とにかく「閑散としている」としか言いようが無いんですが、比較的堅調でビジネス的にも成功している東海道新幹線ですら、まずいんじゃないと感じるほど。

乗客が減っていれば、駅の利用者が減っているわけで、駅の混雑具合は朝の混雑時艦隊ですら、いつもの深夜帯だってもっと混雑しているぞという位の空き状態。移動自粛要請が出ているから、本来はそうあるべきなんですが、感染からの安全性担保とともに、経済で人が亡くなるというのは本当に実感してしまう状態に。駅ビルのテナントが週末は閉店しているし、駅構内の売店は辛うじて開いているけれど、利用者が少ないからスタッフさんも手持ち無沙汰の様子だし。あと三週間でG.W.に入るわけですが、今年はそんなこと言ってられないんじゃ無いだろうか。

新幹線の車内アナウンスでも、いつもの駅の到着案内とは別に、新型コロナウィルス関連のアナウンスを、日本語英語で何度も放送しています。また、窓際のエアコンの吹き出しが一寸強いなと思ったら、これも車内アナウンスでいつもよりも多めに換気を回しているとのこと。乗車率も考えると、新幹線移動のリスクはこの状態ならそんなに高くないのかなという気も。とは言っても、新幹線に乗車するために、自宅から駅まで移動するわけで、その間に意図せずに感染する可能性は否定出来ない。終わりが見えない戦いは、その戦いの途中も見ないわけで、それがどんどん精神的なプレッシャーになっていくことを実感しました。

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