2020年4月30日

マイルストーン

5月6日までの予定で発出されている非常事態宣言ですが、1ヶ月程度延長する事がほぼ各自に。29日に感染者数はまた増えたけれど、その前2日間27日28日とかなり数量的には減ったこともあり、新規感染者数のグラフは減少傾向が明らか。二週間前に(移動平均の)ピークが有ったわけですが、その前から危機感が醸成されて、その結果が今徐々に表れつつあると言って良いのでは。一方で、非常事態宣言が4月7日に出された一週間後に新規感染者数はピークを向かえて、その後は日々の状況はぐっと下がったり上がったりを一週間程度の周期で繰り返しているけれど、全体としては減少傾向にあることは確か。ですから、今必要なのはこの「減少傾向」を確実なものにして、一気に封じ込めと言えるくらいまで押し下げること。

その為に、さらに一月非常事態宣言を延長して人の移動を制限して感染拡大を防ぐのは良いけれど、既に一月の自粛期間を経験し、さらにいつもならあちこち移動するG.W.もずっと在宅のままでいて、それがさらに一月近く続くとなると、流石に国民もつかれるし、その反動ではっちゃけてしまい、逆にクラスターをあちこちに発生させる要因にもなりそう。これをなんとか対応するようなものも準備しないで単純に「一月延長します」では駄目でしょう。やはり、さらに一月我慢するからには、何らかの「ご褒美=Incentive」が必要だと思うんですよね。例えば、来月から一人10万円の支給が始まるけれど、その第二弾を直ぐに準備するとか、さらには期間延長に伴い、既に発表されている企業や事業者向け支援をさらに拡充したり、新規の対策を出す。また、一番問題なのは、教育関係なわけで、大学まで例えば前期分半年の授業料を免除(政府が立て替えるとか)とか、もう一歩も二歩も踏み込んだ対策とペアで実行しないと。

そう言う物理的なインセンティブは勿論なんですが、もう一つ重要だと思うのが「封じ込めの目標・ゴール」を具体的に示すこと。例えば、

  • 非常事態宣言発令時(4月7日)には、約200名/日だった新規感染者数を、元々の非常事態宣言最終日の5月6日の時点で、50名以下とする。
  • その状態(50名以下)が二週間継続した時点で、非常事態宣言を一旦保留とし、移動制限を一部緩和する。具体的には、マスク着用、2m以上のソーシャルディスタンス、出来るだけ不用不急の外出は控える、深夜営業も夜8時を10時程度まで緩和する等の条件の下、通常営業を再開させる
  • 学校の授業なども同様の条件で再開可能とするものの、休校状態が長くなってきているので、例えば夏休みの補習授業や期間の短縮なども復命出来るだけリカバリー出来る状態にする
  • さらに、新規感染者数が一桁の日が二週間続いた時点で、非常事態宣言は一旦解除するが、終息宣言は新規感染者数無しが二週間続いた時点で宣言する
  • 一旦緩和後、再び感染が広がった場合は、上記の逆を実行する。つまり、
    • 新規感染者数が二週間続く、あるいは二桁/日になった時点で、再び移動制限、永儀容制限を要請
    • 50名以上が続いたら、再度非常事態宣言を発出。3桁/日が一週間続いても同様
フットボールの試合で言えば、今丁度モメンタムがこちら側に傾きつつある時期。ただ、ちょっとこちらがミスしたり、掴み損ねると、またモメンタムは相手に傾いてしまう。先ずは、しっかりとこちらにモメンタムを掴むのがG.W.の課題。で、一度モメンタムを掴んだ、それを話さずに勝つ攻撃に転じて一気に得点を上げて相手を逆転、あるいは点差を一気に広げて試合を決めるのが5月の課題。一気に畳み掛けて、点差を広げて相手の戦意を奪うのも一案だし、とにかくモメンタムを話さないようにして、常にリードを維持して試合終了まで持ち込むのも有り。問題は、その時に投入できるリソースと運何ですよね。それを見誤ると、モメンタムが逃げしまい、また相手にリードを許すことにもなる。一月の延長だけれど、実際は二週間でけりを付けるくらいの気持ちを一人一人が持って臨まないと、多分6月にも影響してくるでしょう。頑張るためにも、やはり何らかのインセンティブが必要だなぁ。

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