2020年4月28日

ギャンブル依存症

色々なビジネスや商売が新型コロナウイルス感染拡大防止のために、営業時間の短縮や自粛を要請されている中、大人数の人が閉鎖的な空間に長時間留まると言う、感染条件の三密を満たすような場所になりかねない「パチンコ店」が問題に。営業自粛する店舗が多いものの、少数の店舗が営業を継続し、そこに越境してまでもパチンコを打ちに来店する人が長い列を作る様子は、ここ数日テレビでも何度も放送された姿。「行動の自由」はあるとは思うけれど、パチンコよりももっと日常的な、例えば会食とか買い物とか、そう言うものも自粛要請されているなら、やはりちょっと異様な光景と言える気がします。

で、個人的にちょっと不思議に思うのは、このパチンコ店営業に関して、確かに営業をしている店舗側の責任もあるとは思うけれど、そんな環境の中わざわざ遠出してまでパチンコを打ちに来る来店客の「依存性」を指摘しないこと。自粛が続いて、気分転換をしたい、たまには良いだろう、色々理由はあるだろうし理解は出来るけれど、それはどの娯楽でも同じだし、多くの人はそんな中でも自宅でできる事を見つけたり、外出するのも出来るだけ制限しているわけで、余り理由にはならない気が。それだけ「パチンコ」の依存性、ギャンブル性が高い証明にもなると思うのですが。

同じギャンブルでも、確か競馬とか競輪とか競艇とかオートバイとかは、無観客で開催されていて、こちらもそれなりに売上げなども貢献しているみたいだけれど、こちらはその会場に行かなくてもチケットは購入出来るし、それで勝てば賞金も入ってくるから、ある意味利用者から見たら「実害」は無い状態。これまでも、例えば浜名湖競艇のレースを、東京とか別の会場からでも確か舟券購入とか出来るんですよね? そう言う意味では、同じギャンブルでもそれら公営ギャンブルはリモート参加みたいな事がこれまでも可能だったし、それが今は良くも悪くも生きていると言える。でもパチンコに関しては、その場所に行って、実際に「玉を打つ行為」が娯楽になるわけで、それが出来なければ例えばロボットとか使ってリモートでパチンコが可能になっても、殆ど魅力は感じないんでしょうね。

越境してでも、わざわざ車を長時間運転してでも、さらには長い行列に並んでもやりたいパチンコはその最たるものだと思うけれど、リモートでも賭け事をしたい公営ギャンブルルも含めて、今見えている光景自体が「ギャンブル依存症」の最たるものだと私は思うのだけれど、メディアでは今のところ一言もそんな話は聞こえてこない。公営ギャンブルは、その施設のある自治体の重要な収入源になっていることもあるんだろうけど、それならIR法案で全国の何処かにギャンブル施設も含む施設が建設されることも認めないといけないと思うけれど、こちらはやり玉に挙がるわけで矛盾している気がする。飲食で、アルコール販売は午後8時迄と制限されて、それでもぎりぎりまで飲んでいる人を批判するのであれば、やっぱり店舗だけじゃ無く、何が何でもギャンブルしたい人にも批判するべきだと思う。そう言う意味では、今こそ「ギャンブル依存症」解決の良いチャンスなのでは。

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