2020年4月27日

Bad News, Good News

全国的な自粛要請からほぼ二週間が経過。まだまだ予断は許されないけれど、感染者数、患者数ともに全国的に下降傾向が見られ、さらに重傷者数も減りつつある事が伺えます。日々増えつつある患者数の増加が鈍化する一方で、重傷者数の増加率が緩くなれば、増えつつある重篤者を厳しい状況ながらも医療施設に収容して回復を目指せる期間が延びるわけで、そのうちに患者の増加率と治癒した人の数が逆転すれば、ある意味この新型コロナウイルスとの戦いは終盤に入ったと言えるのでは。

今一番重要なのは、個々で爆発的感染者を出さないように、とにかく最低でも現状維持、出来れば少しでも患者数を減らして行く努力が必要なわけで、そう言う意味ではこのG.W.中は自粛疲れもあり何処かに出かけたい気持ちも大きくなるけれど、それ以上に我慢の時期なのは確か。ワクチンや特効薬が未だ開発されていない状況では、とにかく感染を受けない、広げないという事が最大名防御方法な訳で、幸いにもなんとか日本は持ちこたえて、且つ勝利の目が見えつつある状態と言って良いのでは。これがGood News。

一方で個人的にBad Newsと思うのが、どうも集団免疫獲得は難しそうと言う事。免疫自体が、どうもそれほど効果が無いというか、直ぐに消えてしまうこともあり、また免疫獲得をした人でも再発する場合が多いような話も聞きます。日本が目指した、管理可能な程度に十分に緩やかな感染を許しつつ、重篤者を最低限にしつつ、集団免疫を獲得して最終的には国全体が堅牢な状態を獲得するという「戦略」は、間違ってはいないし正しい戦略だと思うけれど、その大前提が覆される可能性が出てきてしまいました。

ただ、以前から言われているように、実は世界でも一番緩やかな隔離政策をしている日本が、世界でもトップクラスに死亡者数が少ないのは、何か日本人特有、あるいはアジア人特有の理由があるんじゃ無いかという節が気になります。例えば、今回の新型ウイルスの抗体は直ぐに消えてしまうけれど、其れ以前に獲得していた類似の病気の抗体が、実はかなり有効だったとか。一時期言われていた、BCD有効説なんか、その最たるものだと思うけれど、集団免疫獲得は不透明になりつつも、別のなりかがありそうなのは救いなのだろうか。ちょっと恐いのは、G.W.明けに有る程度自粛が緩くなって、そこから爆発的感染が生まれしまうこと。出口戦略というか、どの様に今の自粛生活を元に戻していくのかが非常に難しいことは、素人の自分でも分かります。どうしても、長い我慢の後には爆発的に開放感を得たいという気持ちが生まれますからね。今はみんな横並びで頑張って我慢しているけれど、それをどの様にガス抜きして爆発しない程度に戻していくのか。今有効な手段が無いのが、実は隠れて見えないBad Newsなのかも。

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