2020年4月2日

リモート時代

昨日4月1日は、多くの企業では年度初めの日で、また新入社員入社式の日でもあります。例年なら、大きな会場に新入社員や会社関係者が集まり、新しい門出を祝福しつつ、厳しさもある社会人生活の緊張感を味わうわけですが、今年は新型コロナウイルスの為、そう言った「密集」や「密接」は避けなければならず、多くの企業ではリモートでの入社式を開催した様子。

最近は、専用の設備とか無くても、それなりに簡便に動画配信なども可能になってきているから、設備的な心配は無いかもしれないけれど、新入社員側に取ってみればその為に回線確保とかパソコンなどのデバイス準備とか、慣れないことが多かったかもしれない。また、そのまま入社時研修とかもオンラインでやるところも多いみたいで、そこでふと思い出しました。例年弊社も新入社員や転籍社員を迎えて、4月から5月にかけて社内研修・教育が続きます。私も、毎年講師を依頼されて、1時間ほどですが専門分野の説明をするんですが、そう言えばその講師依頼が今年は来ない。例年だと、2月の頃に「来年度真に優社員研修を開催するから、これこれのスケジュールで可能かお知らせください」みたいな問い合わせがあり、3月の中頃にはほぼスケジュールも確定して、専門教員は5月のG.W.明けから始まるので、G.W.明けの予定はいつも開けておくもの。でも、今年は、2月、3月にもそんな連絡は無い。

昨日、4月1日付けの組織変更の案内があり、その中には新入社員や移籍社員の紹介もあったので、弊社も新入社員を今年も迎えるわけですが、こういう状況だから例年とは別枠なんだろうか。まぁ、2月の終わりから始まったリモート枠推奨からリモートワークほぼ強制状態の勤務状況では、会社に新入社員を集めて一日会議室で研修や講義を受けるというのは難しいでしょうね。で、リモートワークとなると、これもまた大変と言えば大変で、多分一日そんな研修を受けていたら、受ける側の新入社員さん達は飽きてしまうだろうし。広報とか人事部門も色々大変で忙しいのか、例年そう言う情報は早め早めに回してくれるんですが、今年は今のところ梨の礫。もしかしたら、入社式自体を一月遅れとか遅らせているのかもしれない。

今回は新型コロナウィルスという突発的な理由から、多く企業が望むと望まざるとに関わらず、リモートワーク、テレワークをそれも一日二日では無く月単位の長期間実施せざるを得ない状態になっています。日頃からそれなりに準備しているところは良いのですが、いきなりそう言う状態になった企業も多いと思うんですよね。まずはインフラ整備、ネットワーク経由で社内システムにアクセスするというのは、単にメールサーバーにアクセスするだけならまだしも、開発環境や社内のシステムにFirewall越しにアクセス出来る、VPN等を利用して安全にアクセス出来る、という仕組みを作るのは一日二日の仕事では無理。また、そう言うリモート環境での作業に対しての施策や手当みたいな物があるかとか、そう言うソフト的な面での準備も必要な訳で、結構難しい問題があると思います。でも、逆に、そう言う「黒船」的な切っ掛けで、日本のビジネス環境が一気に「リモート化」に舵を切る可能性も大きいんじゃ無いかと期待しているんですよね。何でもかんでもリモートで出来るわけじゃ無いけれど、それによって働き方働く内容に幅が生まれることも事実。新型コロナウィルスで苦労している分、それが一つと男下を越したらそれ位のメリットは残して欲しい。

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