2020年4月10日

相互融通

新型コロナウイルスの影響で、制作や放送に苦労しているテレビ業界。それでも、色々工夫をして放送を続けているけれど、昨日当たりたまたま目に入った番組でちょっと苦労している様子が垣間見えてしまいました。

たまたま見たのは、お昼に放送されているバラエティー(by NTV)。2時間の放送枠の中で、半分以上の時間はVTRを使用しているんですが、そのVTRのまた半分くらいが他番組(確か、ケンミンSHOW)で使用した映像を使って、再構成していたもの。また別のCX系列の番組でも、やはり過去の映像や別番組の映像を使って、番組構成の一部にしていました。そう言えば、録画していて後から再生した番組も、過去放送した分の総集編みたいな構成になっているものが幾つかあって、やはり映像制作が追いついていないというよりも、撮影自体が止まっているんでしょうね。ただ、自粛期間はまだまだに週間以上続くわけで、そこまで賄うほどのストックも無いでしょう。と言っても、新規の撮影をするとしても、多分一人で撮影するしか無いわけで、映像的に耐えられるものでは無いだろうし。

アニメだったり、ドラマだったり、撮影出来ないものはこれからどうするんだろうか。生放送だって、VTRが利用出来ないとずっとスタジオの映像を流さないといけないわけで、あるいはテレビ電話等を利用してリモートで参加している様子を合成するしか無い。今は、多分2月とか3月に収録した番組もあるだろうから、者によっては普通に映像が流れてくるけれど、今月終わりとか5月とか、場合によっては5月になって仮に自粛が解除なり緩やかになった途端に、スカスカな番組が流れてくるのかもしれない。

そんな状況の中で、時間帯や視聴者層の異なる別番組同士で、映像などのデータを融通するというのは苦肉の策ではあるけれど、案外有効なのかも。今回は、他また自分も知っている映像だったから分かったけれど、何も言わずに流されたらそのまま見逃していたかもしれないし、その場合は借り物の映像だろうが、独自に準備した映像だろうが分からないし。ただ、それも直ぐに限界になるでしょうね。最後は過去の映像、例えば先日無くなった志村けんさんを追悼するというテーマで、全員集合とかバカ殿とかのストックを流すとか。ただ、早晩限界になりそう。まぁ、録画した映像があれば、一度使った後でも「未公開シーン」とか言って、何度か使い回すことも出来るだろうし、大体ベースの映像は放送する分の何倍何十倍とあるだろうから、色々加工は出来るんだろうけど。いずれにしても、テレビ業界に取っても受難の時期、耐え忍ぶ時期なのは間違いないですね。

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