2020年4月21日

10万円給付

突然決定したようにも見える、全国民一律10万円の給付。仕事や生活に困っている人には、当初の案のように30万円を給付した方が良いと思うけれど、給付の境界線周辺に当たった人の不満はどうしても発生するわけで、そう言う意味では給付制限無しで一度配布して、そこでさらに困っている人には範囲を限定しつつ、そういう部分の手当とをどんどん厚くしていくべき。

そんな中で、今困っていない人、雇用が維持されていてとにかく給与収入は維持されている人、所謂富裕層の人など、10万円はありがたいけれど、それならばもっと困っている人に振り向けて欲しいという気持ちが出てくるのも理解出来ます。寄付する、受取拒否する、そのまま貰います、どう言う対応をするのかはその人それぞれだと思うし、使い道まで指図される筋合いは無い。ただ、日本だけで無く世界的に困っている状況では、出来ればより効果的効率的な方向にその10万円を上手く利用して欲しいと思うのは自然でしょうね。

例えば「寄付」。普通は、日本赤十字とかユニセフとかしか思い浮かばないけれど、「クラウドファンディング」という寄付もあるかな、と。例えば、ライブ会場とか、ミニシアターとか困っているとき、そう言う施設やアーティストを支援するクラウドファンディングを作って、10万円を寄付して貰うことは、ある意味Win-Winの使い方じゃ無いかと。同じ考えで、消費が減っている農業、畜産、海産物などの集団購入何て言うのも良いかもしれない。飲食関係では、「前売り券」みたいなチケットを今購入してもらうことで、店舗は当座の資金確保を、利用者は将来的にそのチケットで店舗利用をするという、こちらもWin-Winの関係が出来るわけで、これは「ふるさと納税」なんかと組み合わせても良いと思う。有る程度経済的に余裕のある人は、それこそ受け取った10万円に手元資金を追加して、ちょっと高級な物を購入するとか、しても良いと思う。要するに「生きたお金使い方」をするほうが、単純に「受取辞退」よりは、世の中で助かる人が多いかなと言う気がします。

一番大切なのは、お金を動かすことで、回すことで、それが社会にとっての血液になり、経済という社会システムが再び活性化していくことに繋がると言う事じゃ無いかと。よくこの手の給付の話が出てくると、「結局貯金に回るから」という話が出るのだけれど、言い方は悪いけれど今は生活するお金が無くて困っている人が多いという事は、貯蓄する前に市中に出て行くお金が多くなることでもあるんじゃないかと。その為にも、困っている人もそうで無い人も、どんどんお金を回していく状況じゃ無いかと思う。だから、給付されるお金が10万円なら、数%でも少し上乗せして、あるいは何倍何十倍にしてお金を回せば、直接新型コロナウイルスの対策には繋がらないかもしれないけれど、それと戦う社会システムの強靱化には繋がると思う。そう言う意味で、自分も10万円を頂いたら、出来るだけそれに上乗せして使う、出来るだけ困っている分野や地域に対して使う、そういう風にしたいなと思っています。

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