2020年3月31日

クロマキーの時代

先週末当たりからでしょうか、テレビのワイドショーとかモーニングショー等で、これまで横に数名のMCやコメンテーターが並んでいた物が、一人一人の間隔をかなり空けて並んで画面に移るようになりました。その為、これまでなら5~6人位の並びを画面に収めてまだ余裕があったものが、かなり画角を広げないと全体はおろか、2~3人しか画面に入らないし、その間は2m位空いているから、凄く間延びした映像になってしまう。隣に問いかけるような場合でも、これまでは一寸目線を横にすれば二人の会話は成立したのに、これでは横を向いて体全体で語りかけるような動作をしないと、よく分からない。安全確保のためとはいえ、番組制作者は頭が痛いだろうなとは想像出来る。

素人の思いつきレベルだけれど、いっその事一人一人専用カメラを付けて、その一人一人の映像を合成して、恰も並びで座っているような絵にして放送したらどうだろうか。最近の番組で言えば、バナナマンが司会をしている「You~」の上半身の合成、昔懐かしい番組なら、「電波少年」の雰囲気というか。今は技術が進んでいるから、リアルタイム合成くらいは普通に可能だろうし、カメラにしても、最近のハンディカメラでも4K映像が撮れるわけだから、人物用のカメラは固定カメラでも良いのでは。クロマキー合成するなら、例えば衣装とか眼鏡などの装具で抜かれてしまうかもしれないから、その点は注意が必要だろうけど、でもかなり違和感を感じる思いっきり間隔を開けたリアルな画よりは、多少合成に不自然さはあっても、これまでのように並びの画の方が、案外説得力があるんじゃ無いだろうか。

そんなことを想像(妄想?)していたら、何かに似ているなと感じ始めて、思いついたのが電話会議のツール。会社の電話会議では、以前はSkype for Businessを使っていて、最近はTeamsに切替中なんですが、度チリも参加者のアイコンが表示されます。所謂「テレビ会議」ではなくて、電話による会議なので、リアルタイムに相手の顔を見ながら話すことはやらないのだけれど、参加している人が例えば名前のリストみたいに並べることも出来るし、設定によっては参加者の顔写真が画面に並ばせることも出来る。動画じゃ無いからそんなにリアリティを感じるわけでは無いけれど、慣れてくるとそのアイコンの並びを見るだけで、何となく会議室のテーブルに着いている感じにはなるから恐ろしい(笑)。いっその事、セットもCGで作る事で、より合成した雰囲気が逆に自然に見えるようにしたら良いのかも。でも、それって昔はやった「アバター」とか、最近で言ったら「動物の森」と何が違ってくるんだろうか(笑)。

底まで凝らなくても、最近のテレビを見ていると、例えばスマホのカメラを利用したテレビ電話を画面にスーパーインポーズして放送する事があるけれど、あれだっていいわけですよね。MCとスタジオスタッフは実際にスタジオに入るとしても、コメンテーターとかゲストはそれでいいんじゃ無い。と言うか、わざわざスタジオに来なくても控え室から参加しても良いだろうし、リモートワークじゃ無いけれど、事務所とか自宅からの出演でもいいんじゃ無いだろうか。それなら、移動時間の所にも別番組のブッキングが可能になるし、参加者としてはより嬉しいかも。リモートワークが注目されている今、そしてテレビのタレントさんですら、YouTuberを目指す今、どちらのいいとこ取りできる「タレントのリモートワーク」って流行るんじゃ無いだろうか。

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