先日の安倍総理による新型コロナウィルス対策に関しての会見で、自ら質問を求めたのにその機会が無かったとジャーナリストの江川紹子氏がコラムを掲載。私も放送を見ていて、安倍総理の会見内容にもう少し具体的な内容を盛り込んで欲しかったと思いつつも、この江川氏コラムの最初の部分を読んで思ったのは、じゃぁ彼女は何で会見のメディア側責任者でもある幹事社にクレームを言わないのだろうか。
TLを眺めていたら、同じメディア関係者と思わしき人がこの江川氏のクレームに対して、「日頃の定例会見にも来ていない人が、当日突然参加して指名が無いと言われても」みたいな事を書かれていたけれど、まぁ、それも一里あるかなと。それに、コラムで彼女が聞きたかった内容が説明されているけれど、決定プロセスに関しての質問はまだしも、給食の話とか、人員確保の話などは、どちらかというと総理案件と言うよりは、文科省だったり厚労省マターの話じゃないだろうか。そう言う事柄まで質問する場所では無かったと私は思うのだけれど。
さらに言えば、新型コロナウィルスに関しての全ての案件・行動を安倍総理が一人で管理して運用するわけでは無いわけで、総理として全ての責任をとる、と言ったところで既に彼としては殆どの仕事は終わったわけで、後は内容別分野別に実働責任者を決めて、それら実働部隊が最大の効率で最大の効果が望めるように、予算とか権限とかをある意味「総理」という超法規的な立場で采配するのが彼の仕事のはず。そう言う意味で、あの場所で説明されずにフラストレーションを感じるのは、総理を頂点としたどう言う組織体が形成されて、どこにどの様な権限と責任が与えられるのか、と言うようなことを聞きたかった。それが分かれば、学校関係の質問は〇〇、経済関係は△△と、より具体的な対策なり行動も分かるはずなんですよね。
で、コラムの最後には「政府の説明責任」「国民に対して、迅速にきちんとした説明を」と書かれているんですが、確かに政府から情報をどんどん出す事は必要なんだけれど、国民が受ける「説明」の多くというか殆どは、メディアの報道かならなんですよね。そう言う意味で、「足りない」と言う事の多くの部分は、実はメディアの報道内容が十分でない、内容が偏っている、正確性に欠けている、と言う事も含んだ印象じゃないかと思うわけです。もし本当に政府からのアウトプットが少ないのなら、それこそNHKを臨時重用して、24時間政府の情報や見解や会見をノンストップで流し続けたら、果たして十分と感じるだろうか。生データを要約することも重要だし、刻々と変化する情報内容を整理してまとめて行くことも必要。実は、そういう部分こそ本来メディアが担ってきた部分のはずなんだけれど、その部分が足りていないことが、実は「政府説明不足」と言われる原因なんじゃ無いだろうか。そう言う課題を改めて感じた、江川氏のコラムです。
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