2020年3月28日

選挙を弄ぶ

衆議院議員静岡第四区の補選に、NHKから国民を守る党(N国党)から、あの「モリカケ」の籠池氏を擁立するというニュース。もうね、何か無茶苦茶。このN国党の立花党首、先の参議院選挙で当選したけれど、それまではまぁ個人的にも疑問を感じているNHKの諸問題に、何か一石を投じる存在になるかなと少し期待していたんですが、当選したらしっちゃかめっちゃか。議員辞職して、知事選とかに出て、自分の人気で議席を勝ち取り、取ったら後は辞職してみたいな行為、本当に止めて欲しい。

それに、静岡の選挙だけれど、正直N国党は関係無いし、籠池氏なんてさらに無関係。選挙では「落下傘候補」は有るけれど、落下傘どころか一寸風が吹けば吹き飛ばされる「枯れ葉候補」みたい。モリカケ問題では、確か裁判で詐欺罪の実刑判決が出たよな、被選挙権はあるのかと思ったら、上告中で刑が確定していないから、被選挙権はあるらしい。仮に当選して、在任中に刑が確定したら、また選挙なわけ? そうなる可能性は、限りなくゼロに近いとは思うけれど、となると立候補することも無駄のように思えてくる。

とは言っても、いかに泡沫候補であっても被選挙権は誰にでるあるわけだし、年齢とか公民権停止のような事情が無い限りは、それはその人の権利であり自由。それを含めて、その人を選挙で選ぶかどうかが、我々の義務。そう言う無駄な部分もある意味必要なのが、世の中の定めなのかもしれない。正直、今回の政党も立候補者も「トンデモ」と私は感じるけれど、逆に「是非この人に立って欲しい」と思う人が、実は無名な人だった場合にも、「相応しくないから」と立候補の道が閉ざされる前例になってしまいますからね。自由な社会、民主的な社会を維持するための、必要経費というか「必要な無駄」と言ったら怒られるだろうか。

東部地区の補選だから、西部地区の自分には関係無いけれど、政見放送とか通常のニュースで、「蓮池氏が」とか言うフレーズが流れてくるとしたら、ちょっと憂鬱。この人も、それなりの規模の教員組織を作ったことがある人なんだから、もう一寸真摯に反省して一からやり直せば、再評価もされるだろうし、ある意味大物になれるような気がするんですが、多分周りにいる人が変に煽てて、持ち上げているんじゃ無いだろうか。まぁ、モリカケの時からそんな感じでしたから、悪いのは本人よりも周りの「大人」達なんだろうな。息子さんは、批判的に冷静な発言をしているだけに、ちょっと可哀想な気がする。

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