記事では
製造開発段階で配線系統の課題が発覚し、機器の配置や配線、配管、空調ダクト、ワイヤーハーネス、システムなどを変更したことで完成が遅れた。と書かれているけれど、もともと10号機? その前の9号機あたりから、配線などを見直して設計・開発していたんじゃなかったのだろうか。 製造検証機(製品製造同等品)である10号機に、また修正が入るとなると、それこそ11号機、12号機と、試験機を追加しないといけなくなるんじゃないだろうか。
作っているものは全く違うけれど、自分が関わっている製品も、初期段階のプロトタイプから、何度か設計フェーズを通過して、最後は製造試験みたいなフェーズになり、そこでは本番と同じ工程で製品を作り、最終的に問題が無いことを検証するんですが、そこで見つかる問題も出てきます。そんな時には、その時点での修正作業を見つけて、更に後からどう改善するかなどの対策を考えるわけですが、飛行機の場合は寄り安全性が要求されますからね。一寸したことが、後で大事故に繋がるかもしれないわけで、ここは慎重にならざるを得ない。それは分かるんだけれど、でもやはりMSJは一寸下手を打ちすぎというか、過去の経験とか学習とかが生きて無い気がするけれど。
「これが最後の延期」と言いつつ、もう何回もそれが繰り返されてきたけれど、流石にこの6回目の延期が本当に最後でしょうね。仮に何かの理由で7回目となったら、それは製品が空を飛ぶこと無く、撤退することになりそう。このクラスの需用は、これから大きくなることは確実で、そう言う意味では当初の予定とはかなり違っては来ているけれど、まずはちゃんと初号機をロールアウトして、ローンチカスタマーのANAで運用して、その実績でさらに米国で売れるM100の開発と言う流れをちゃんと作らないと。と、まぁ、部外者の素人の戯言だけれど、うーん、一度位はMSJに搭乗できる機会は出来るんだろうか。
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