2020年2月15日

「歌」の責任

歌手の槇原敬之氏が、覚醒剤所持の疑いで逮捕され、テレビ各局やイベントなど大騒ぎ。特に、今年は槇原氏のデビュー30周年ということで、色々企画が立ちあがっていたようですが、全ておじゃん。まぁ、それは仕方ないとしても、一寸どうかなと思うのが、彼が作った曲まで一気に取り下げようという話。

例えばNTV系のお昼の番組である「ヒルナンデス!」のテーマ曲は、槇原氏が作ったらしいのですが、これを急遽差し替えると言う話。あるいは、NHKの「名曲アルバム」で、彼が歌う部分があり、これも差し替えるとのこと。これまでも同様の事件が発生した時には同じような対応が取られていたけれど、個人的にはそれってちょっと行きすぎではと言う気もします。特に、「ヒルナンデス!」のテーマ曲などは、行ってみれば10秒とか、20秒程度のジングルみたいなもので、別に毎回「槇原敬之」とクレジットが入るわけでも無い。多分、そう言われなければ、そのまま聞き流してしまうと思うのだけれど、多分継続したらしたでクレームを投げてくる人がいるから何でしょうね。そう言う場合のスポンサー対策なんだろうなぁ。

例えば、今回の事件が人を傷つけた、殺傷した、という本人以外の第三者も傷つけるようなものであれば、それは社会的な影響も大きいから、全て取り下げるというのは仕方ないかもしれない。ただ、今回のように本人自身の問題であるなら、例えば本人が歌っているような映像は駄目としても、そうで無い場合で使用車が納得出来るなら、そのまま使っても良いんじゃ無いかという気がします。例えば、彼の曲の中には、国民曲とでも言っても良い「世界に一つだけの花」が有るけれど、あの曲も歌えなくなるの? 以前、ピエール瀧氏の時にも言われた話ではあるけれど、その違法行為の種類にもよるけれど、やはり本人と作品は別物という扱いが良いのでは無いだろうか。沢尻エリカさんの場合、NHKは最初から取り直しをしたけれど、変な例えかもしれないけれど、その俳優さんが途中で急逝して代役を立てた、と思えば、途中から俳優さんを差し替えたもので継続しても良いだろうし。

昨晩、CX系の番組で、故勝新太郎氏関連の番組をやっていたんですが、例のハワイでの大麻事件もしっかり放送している。当時は、今以上に大らかな時代だったことはあるけれど、だからと言って当時の勝氏の不遜な対応や行動を放送するのは、今のクライテリアというか、放送コード的にはどうなんだろうか。大麻事件では無いけれど、不倫騒動のあった渡辺謙氏は、特にその後普通に活動しているし。その「人」に寄って、対応というか、優劣というか、差があるのはちょっといただけない気がしますね。ただ2年前(?)の事をなんで今という疑問はあるけれど、槇原氏の場合は再犯になるわけだし、前回以上に厳しい対応になるのは仕方ないかもしれませんが。ここの所続く、芸能界の薬物事件だけれど、そのうちCMにしても作品にしても、誰も恐くて使えなくて、CGによるバーチャルアイドルしか見られなくなるような時代になったりして。

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