2020年2月6日

川崎球場の遺構

フットボール関係のTLを一寸ざわつかせていた、富士通スタジアム川崎に残る、旧川崎球場時代の外野フェンスと照明灯を、川崎市の指定文化財として登録して、遺構保存するという活動の話。今では、アメリカンフットボール専用フィールドになり、野球場の面影はほとんど無いのですが、私が現役の頃などは旧川崎球場での試合もやったことがあり、当時はロッテオリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)が本拠地として使用していた時代。しかし、素人の自分でも老朽化をひしひしと感じるような球場でしたねぇ。なんと言っても、一番驚いたのは、ベンチの中のバットケースが、太い塩ビ管を切って並べてあったこと。パリーグとは言え、プロ野球球団の本拠地球場がこんななのとビックリした記憶があります。あと、室内施設も老朽化が厳しくて、兎に角室内にいると不安を感じるほど。

そのロッテがマリンスタジアムへ本拠地を移転すると、代わりに川崎球場での試合も増えたんですが、人工芝が酷かった。人工芝と言っても、カーペットみたいな感じで、しかも雨が降るとそのカーペット人工芝の下に水が溜まっていき、一寸強い雨だと、カーペットが水の上に浮いて凹凹になるような状態。人工芝の酷さでは、大井第二球技場も酷くて、ここもカーペットタイプの人工芝の上に、さらにラクロスと共用していたから、滑るように砂が撒かれていて、全然タックル出来ないようなグランドで、随分切ろうした物です。今では、どちらも改修されていて、人工芝では非常に良い物が使われているけれど、当時は試合したくないグランド・スタジアムの一つでしたねぇ。

川崎球場は、その後名称も変わり、さらには野球場から、フットボール専用スタジアムに改修されて、フィールドもスタンドも綺麗になったけれど、未だに旧川崎球場から残っているのが「スコアボード」。これが明るさも足りずに、一寸日が当たると全然見えない。もう、随分前から改修希望がフットボールファンから出ていたんですが、それが改善されないのは、このバックスタンド部分が「遺構(候補)」ということで意図的に残されていたことが理由なんだろうか。見えづらい(見えない?)スコアボードも問題ですが、このバックスタンド側は、エンドゾーンの左右コーナー部分とフェンスとの距離がほとんど無いので、コーナーを狙うプレーは危ない。まぁ、そう言う意味では、反対側のホーム側も同じようなものなんですが(こちら側は、なんで改修の時に直さなかったのか今でも疑問)、中央のバックスクリーン部分は付近のネットは残して、両サイドは撤去してスペースを作って欲しいですよね。で、その残すバックスクリーン部分に、もっと見やすいスコアボードを設置して欲しい。

もう一つの遺構候補の「照明灯」も何とかして欲しい。現在残っている照明灯では、そのバックスタンド側が暗くて、選手は勿論、見ている方もナイターだとプレーがよく分からない。アミノバイタルフィールドの照明も暗いけれど、ここ富士通スタジアム川崎もそうで、個人的には「ダークフィールド」と思っているくらい。多分お金も掛かるだろうし、場所的にも厳しいだろうけど、これも何とかして欲しいところ。今、相模原のボールゲームチームが共同で、相模原駅前に複合型スタジアム建設活動をしているけれど、これが実現して欲しいですよね。で、富士通スタジアム川崎も、遺構として歴史残すことに反対派無いけれど、それが今の活動のブレーキにならないように、「現在」優先し「将来」を考えて、「過去」を残すことを考えて欲しいですね。

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