2020年2月27日

耐える二週間

新型コロナウィルスの蔓延を防ぐというよりは、感染速度を減速させるために、政府自らが、全国的なスポーツ文化イベントを、今後二週間は中止、延期、規模縮小を求めるという大胆な施策を発表。これにとも無い、大規模なコンサートなどが急遽中止されたり、プロ野球のオープン戦やJリーグの試合が、無観客試合や延期になるなど、かなり社会的な影響は大きい状態。また、在宅勤務等の全社的な適用を発表する企業も多くなり、決定的なワクチンなり治療薬が見つからない新型コロナウィルスに対して、まずは感染拡大を防いで、沈静化を図りたいという状況がよく分かります。

ただ、その為に企業活動が制限され、経済的には大きな損失が予想され、実際在宅勤務を大規模に取り入れる企業が多い地域では、いつもの客足が遠のいて売上げが半減して居るお店も多くあるようです。一番影響が大きいのは、観光関連でしょうか。旅館の破綻や、ツアーキャンセルでの売上減少などは、これから大きな影響を生み出してくるかもしれない。一方で、とは言ってもどうしても接客業は必要だし、中小企業は在宅勤務なんて無理というところもあるだろうし。中には、感染して休んだら首なんていう飛んでも企業も出てくるみたいで、何か社会的に大きなフィルター検査をされているみたいな印象すら受けます。

例えば、新型コロナウィルスの特効薬がすでにあり、感染したらそれを投与することで治癒するなら、感染者を見つけてどんどん治療すれば良いのだけれど、今の所そんな物は無い。強いて言えば、人の治癒力だけが「最大の治療薬」なので、いかに感染を広げずに個々の中で自己解決してもらわないといけない。また、仮に治療が必要な場合も、治療期間が無限にあるわけでは無いし、世の中には新型コロナウィルスよりも優先しなきゃいけない病気や治療も多いわけで、限られたリソースを新型コロナウィルスにのみ割り振ることも出来ない。そう言う意味で、PCR試験を何故全員に適用しないのかと言っている人が多いけれど、試験機材が限られていて人でも時間も掛かり、かつ認識精度も100%では無いわけで、そこは本当に必要な場合には使用するけれど、無闇矢鱈に乱用するべきものじゃない。確かに新型コロナウィルスが原因で亡くなっている人もいらっしゃるんですが、殆どの場合は通常の風邪やインフルエンザと同じ程度の自宅療養で十分なわけで、それを理解して無闇矢鱈に医療リソースを乱用するべきじゃ無い。

テレビを見ていて、毎日ドラッグストア等でマスクを買い求める人のこと羅「マスクパトロール」と放送していて呆れてしまいました。そういう人のことを取り上げて放送すれば、必ずマネする人が出てるわけで、ますますマスク不足が加速されるだろうし、本当に必要な人のところに届かない。結局そう言う人達は、転売する人も多いんだろうけど、殆どの人は買い貯めてそのままじゃ無いだろうか。オイルショックの時のトイレットペーパーが、様にそんなだったし。結局は、メディアがどれだけ世の中の為になるにはどういうことをやれば良いのか、過去の震災とか災害の経験値が全く生かされていないのが、今の感染拡大が止まらない原因の一つなのかもしれない。

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