横浜港の大黒ふ頭に停泊中のDiamond Princess号。船内での感染拡大が進むにつれて、アメリカがチャーター便で約400名の米国人乗客などをアメリカ国内へ運ぶなど、膠着状態だったDiamond Princess号の状況が、少しずつ変化しだした様子。今朝、そのアメリカのチャーター機2機の様子が映し出されましたが、使用機材はB747ですが米軍の委託を受けている貨物機会社の機体だから、機内はだだっ広い中に座席ががらーんと並んでいるだけの殺風景な中、10時間近い時間を掛けて西海岸まで飛ぶわけで、それは大変だロアなぁと。それでも、狭い船内から、場所は違っても母国の土地の中で生活出来るメリットは大きいと思うけれど。
その400人は乗客中心だと思うんですが、船の乗員も含まれるとしたら、今度は船内のサービスや機能が働かなくなり、さらに酷い状況になりそう。まぁ、仮にそう言う場合は、自衛隊とか支援のチームが代わりに入るんでしょうけど。この当たり、乗員の感染も多い中、出来るだけリスク分散したいけれど、それによって船の機能が機能不全に陥る訳にもいかず、悩ましいところ。船内のサービスパーソンだけで無く、操船担当者がいなくなると、船の機能維持も出来なくなり、となると船内の乗客全員を外に出さないといけなくなりますし。
日本側の対応、船会社の対応、色々周りから批判されているものの、物理的に4000人近い人間を隔離する施設・設備が日本国内に無い以上は、そのまま船内隔離をするしか方法は無かったわけで、それは仕方の無いこと。フランスなどは、観光地を隔離してそこに人を集めていると書いている人がいたけれど、じゃあ日本国内でそんなことが出来るかどうかは、勝浦のホテル三日月の騒ぎを振り返ってみれば、直ぐに分かる話。今週中頃には、船内隔離が始まって二週間になるので、この時点で再検査をして陰性ならば、船外に出て帰宅も可能ということ。テレビでは、チャーター機で脱出したアメリカ人乗客は、アメリカ国内の基地でさらに2週間滞在が必要で日本が信用されていないと言っているけれど、それは国外からの入国者に対してのルールがそうなっているなら、それを適用するだけの話では?
現在の課題は、散発的に報告され始めた国内の感染者対策とその拡散防止をどれだけ出来るかに移りつつありますよね。花粉症も広がる時期で、そう言う意味ではインフルエンザ対策が効果があるように、花粉症対策でマスク着用したりすることもある程度の効果はあるかもしれない。それよりも、多少熱があっても、多少体調が悪くても仕事に出てしまう「日本的働き過ぎ」で知らないうちに自分が拡散元になることで、そう言う意味では日本ではなかなか普及しない在宅勤務やリモート勤務の習慣が、今回の件をきっかけに広く認知されて利用されるようになったら、それはそれで「雨降って地固まる」じゃ無いけれど、良いことなのかも知れない。ただ、それが出来る職種、出来ない職種があるわけで、特に社会インフラの製造関係や公共サービス関係の人材は、その場所に居ないと仕事にならないものも多く、その当たりの対策をどうするのかが課題かも。そう言う仕事には、マスクやアルコール消毒品を優先的に配布するとか、そう言う具体的な対策が必要になるでしょうね。いずれにしても、Diamond Princess号の件が一つ山を越せば、もう少し日本の中の現象に軸足が動いて、改善に向かうように期待したいです。
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