2020年2月18日

暁光

何か大きな問題や、事象が発生したときに、偶然なのか必然なのかは分からないけれど、ある切っ掛けからその事態が改善していくことは極たまにあること。今回の新型コロナウィルス感染に関して、この藤田医科大学の救急病院前倒しでの感染者受入れは、一つの突破口になるかもしれない。厚労省から16日に打診を受けて、翌日17日には受入を決定した理由が、「大学病院として国の危機に対しての貢献」という言葉は重いしありがたい気がします。

開院は4月1日の予定ですが、既に施設は藤田医科大学側に引き渡しが完了しており、そう言う意味では大学側が自由に出来る状態。ただし、正式な認可は下りていないので、治療行為などは出来ないけれど、400床あるベッドや設備を利用して、感染者の受入には問題ないという事で、これは理想的な形では。チャーター機の場合はホテルや、その後公共施設の宿泊設備を利用したけれど、やはりその施設内での感染が心配。ここは、将来病院になる予定の施設だから、設備的には問題ないし、医師や看護婦さんも予定していた人や関連病院から応援もする予定ということで、今懸念されているDiamond Princess号の感染者を受け入れるとしても、キャパシティは十分でしょうね。ただ、その場合は、横浜から施設のある愛知県岡崎市までの移動がちょっと大変になるかもしれないけれど、東名高速もあるし、多分3時間も有れば移動出来るんじゃ無いだろうか。

現在の感染者を受け入れている病院にしても、そう言う設備はあるにしても、やはり他の患者さんも入院しているから、院内感染の可能性は0とは言えない。それがこの施設の場合は、施設丸々感染者の隔離と経過観察に利用出来るわけだから、非常に柔軟に対応出来ることが、感染抑制に効果的な気がします。唯一の心配は、4月1日から本来の開業が出来るのかという事なんだけれど、最悪の場合は4月1日以降も外来は対応するにしても、入院対応は感染者優先で制限するんだろうなぁ。まぁ、それまでに目処が立っていないと国内的には大変なんですが。また、多数の感染者がまとまって経過観察出来るから、そこからの情報で治療法とかワクチン開発などへ繋がる可能性もあるんじゃ無いだろうか。そう言う意味で、こう言う大規模な施設利用は有効ではないかと。中国では1000人規模の病院を1週間程度で建ててしまったけれど、なかなかああいう強攻策は難しいですからね。

国内感染に関しては、ポツポツと感染が確認されているのですが、例えばハイヤー運転手さんが濃厚感染したと思われるのは先月の中旬頃。今回の新型コロナウィルスが公になる前から、実は感染者が中国から訪日していたことは、多分事実であるとともに、実はもう広く国内に感染していて、ただ気がついていなかっただけと言う気がしてなりません。出、かなりの時間差があってから、今感染者が発見されているのは、もしかしたらウィルスがその間に変異して悪質化してきたからでなければ良いのですが。いずれにしても、今回の藤田医科大学の英断が、大きなターニングポイントに成ることを祈るばかり。

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