2020年2月18日

BBC受診料廃止検討

英国の公共放送BBCが、受信料制度を廃止して課金制に移行することを検討しているという記事。受信料を廃止する代わりに、61局あるラジオ局の大半を削減し、10チャンネルあるテレビ放送も減らし、代わりに国際放送を強化することで、スリム化と競争力アップを目指すもの。

ここで気になるのが、NHKへの影響。BBC同様に受信料制度を取っているNHKが、その正統性を主張するときに使う理由の一つが、「英国のBBCも同様」というものですが、その前提が崩れることに。NHKの受信料制度は、もう今の時代にそぐわないから廃止して、課金制あるいは契約制にするべきだと思っている私にとっては、これは望ましい方向性。元々受信料制度は、放送サービスの黎明期に、全国に均一の放送事業展開(=送信設備等を全国津々浦々に設置)をするために設けられたもの。昔のアナログ放送が終わり、今では地上デジタル放送に変わったけれど、確かに地デジでも難視聴地域はあるし、その為に設備投資しないといけないことも事実。でも、それとは別にNHKは、BS放送をやっているわけで、それ以外にも放送事業は色々行っていて、今度はインターネット放送も手がけるわけです。つまり、難視聴地域対策とは別に、放送チャンネル数の増加や内容の高付加価値化(4K/8K等)も積極的に事業化しているわけで、そう言う意味で、津々浦々に放送をという指名は終わったと言って良いのでは。

以前も書いたけれど、まずは地デジで2チャンネルあるうちの、Eテレに関しては、周波数を返却して(あるいはオークション化して)、その内容はインターネット放送に変更すれば良いと思う。BS放送にしても、NHK BS1とBSプレミアムがあるけれど、これもどちらか一つに統合して、空いたチャンネルは返却orオークション化すればいい。NHKだけでなく、民放にしても、BSは昔の番組の再放送かショップチャンネルしかないと言って良いくらいなんだから、正直有効活用されていない資源。NHKだって同じですからね。

今のNHKの受信料契約は、兎に角受信設備を持っていれば、実際に視聴しようがどうしようが徴収されるもの。でも、例えば今のテレビにしても、昔のように「放送を視聴する」ものから、今では情報端末的な位置付けに変わってきているわけで、チューナー機能は沢山ある機能の一つでしかない。正直、リアルタイムでテレビを見なくても良いのであれば、例えば民放はTVerとか再放送サービスをやっているので、受信用のアンテナを設置せずに、パソコンのモニターで個の実の番組を見ることだって可能。先日知り合いの床屋さんに言ったときに、新しいテレビに買い換えていて、ネット接続出来るものだったんですが、そこで流していたのはその人の趣味のバイク系のプログラムをYouTubeで探して、それをずっと流していました。多分、近い将来ああいう感じになるんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、NHKとしても高収益化のためにも、課金制に移行することを考えた方が良いんじゃ無いだろうか。今は、YouTubeにもあるような番組に強制的にお金を払わされているわけですからね。

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