2020年1月9日

TOYOTA CITY

静岡県裾野市にある、トヨタの工場施設。本年末で閉鎖されるとともに、来年からトヨタの無人運転等の実証実験施設を跡地に建設するというニュースは、かなりインパクトのあるニュースとして地元でも話題に。現在開催中のCES2020で、トヨタの豊田彰男社長が発表したものですが、「Woven City」とは聞き慣れない単語だなと思ったら、"Woven (Weaveの過去分詞)"=編み込まれた、織り込まれた、と言う意味で、文字通り自動運転自動車用道路や歩行者用道路など、目的別な交通網を織り込んで、それに合わせて色々なインフラや住居を作るという物。
現在の工場敷地の、まずは半分位を使用してこの都市を作るみたいで、将来的には残りの部分にも拡張していくんだろうなぁ。自社工場の敷地跡という理由はあるにしても、富士山のお膝元に最新の都市機能を作り上げるというのは、なかなか象徴的な気がする。ただ、富士山噴火の時には大丈夫なんだろうか。

この記事を読んでいてふと心に浮かんだのが、よく宇宙物SFに登場する、ドーム都市とかスペースコロニーみたいなイメージ。電気水道ガスとか食料とか、勿論完全自律系を作るのは難しいけれど、日々の生活活動に関しては、このWoven Cityから一歩も出ずに完結することが出来るだろうし、場合によってはこの都市から外に出ること無く何ヶ月も何年も生きていく人が、これから生まれるかもしれない。そう言うことを考えると、例えばリニア新幹線の駅に直結したWoven Cityを作るとか、空港に併設した場所に作るとか、高速道路のインターチェンジ直結とか、何らかの期間交通機関とリンクした都市設計が必要かもしれない。自動運転の物量モデルケースと考えると、高速道路直結というのが理想でしょうね。で、Woven City同士が無人運転の自動車で移動出来るようにすると。

逆に、道さえ出来ればいいわけだから、過疎地対策でこう言う街を作るというのもありかも。それなりの広さの土地が必要ですから、都市部に作るのは今回の様に工場跡地みたいな事がないと厳しいけれど、過疎地なら土地は何とかなりそうだし。さらに、自動運転の自動車での移動が前提なら、坂道とかも問題ないだろうし、一軒一軒が離れていても問題ないだろうし。とは言っても、それなりにコストの掛かる話ではあるので、どこでも簡単に作るという事は難しいかもしれないけれど。いずれにしても、具体化されたときにどんな「街」が生まれてくるのは、一寸興味が有ります。

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