2020年1月3日

MOMOロケット打ち上げ延期

MOMOロケット、通称「ホリエモンロケット」の5号機打ち上げが、年末に予定されていたんですが、メカトラブルや天候トラブルで順延されてきていた物が、1月3日までの期限切れで延期することに。この民間ロケットの試み、個人的には凄く興味も有るし、是非実用化までこぎ着けて欲しいのだけれど、なかなかスムースに進みませんね。まぁ、ロケットに限らず、自動車にしても、飛行機にしても、どれだけ失敗をして経験値を蓄積できるかが勝負な訳で、そう言う意味では慎重に開発を進めることは正しい。ただ、回りは早くの結果を期待するだけに、また何か言う人も出てくるんでしょうね。

ただ、今回のトラブル原因は「通信装置の不具合」となっているんですが、それってどうなんだろうか。どう言う形の通信装置を使用して居るか分からないけれど、そんなに複雑な物では無いだろうしモジュール化もされていて、耐故障性は大きい気がするんですが。エンジンとか、今回開発して居る物に不具合が出る、と言うならまだ分かるんですが、多分出来合のモジュールを使っているだろう通信装置と言うが個人的に一寸引っかかるところですが。

三菱重工の三菱スペースジェットも苦労しているけれど、航空業界はこれからもしかしたら日本の基幹産業に繋がるかもしれないし、宇宙ロケットにしても同様。その中で、低コストで簡便に小型衛星打ち上げが出来る機能というのは、将来的に有りだと思います。今のように、打ち上げコストが大きいと、一回の打上でいろいろな機能を詰め込むから、それが故障にも繋がるし、開発スケジュールも延びる。単機能衛星なら、開発期間も短いだろうし、失敗しても直ぐにリカバリー出来る。場合によっては、1回の打上100億円が、1回1億円まで下がれば、打上機会が100倍になるわけで、技術の習得サイクルだって何度も回って蓄積されるでしょう。

最初から良いもの完成した物を作る事も大切ですが、それに拘りすぎると製品自体がなかなか出てこない。かといって、問題有りの中途半端な物を出しては、ユーザーからそっぽを向かれるのが落ち。だからこそ、機能を絞って検証可能な物を繰り返すと言うのが、実際の開発サイクルでも行われているわけですが、その案配というかどこまで拘るか、どこを切るかというのが難しい。ホリエモン自体が開発をしているわけでは無いけれど、ビジネスマネージメントとしての彼の力量はそれなりに評価出来るわけで、そう言うものを上手く注入できれば、成果も出てくると思うんですが。もう少し我慢が必要かな。焦らず頑張って欲しいけれど。

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