2020年1月6日

FUJI "Z"EROX?

富士フイルム社と米国ゼロックス社の合弁企業である富士ゼロックスが、5年ごとのライセンス契約を更新せずに、来年3月末で「ゼロックス」ブランドを外して、独自ブランドでスタートするという記事。昨年の米国ゼロックス社の買収提案が拒否されて、今後もこれ以上の提携が見込めないという判断なんでしょうけど、なかなか大きな決断じゃ無いかと。とは言っても「富士ゼロックス(FUJI XEROX)」というブランドは、日本ではコピー機の代名詞みたいな物だし、簡単にそれに置き換わるブランド名なんて、直ぐには生まれないでしょう。

で、お節介ながら私が考えてみたのが「FUJI ZEROX」。日本語表記なら「富士ズロックス」でどうだろうか。元のイメージを極力維持しつつ、明確に差分を表していると思う(マテ)。冗談はさておき、最近のコピー機は昔ながらの「複写機」と言うよりは、「統合イメージ処理装置」みたいな物に進化しているので、逆に新しいイメージで新しいデバイスという位置付けを作るのは悪くないかもしれない。案外「FUJI-X」とか、シンプルな形に落ち着くかも。

それよりも気になるのは、ライセンス契約よりゼロックスの特許などもクロスライセンス契約して使用出来るようになっていたと思うんですが、それが提携解除後どうなるんだろうか。富士フイルム分の特許もあるだろうから、既存分に関しては相殺と言う事なんだろうけど。ゼロックス向けのOEMは続けるとのことなので、直ぐに犬猿の仲になるわけじゃ無いだろうけど、今後は欧州マーケットにも進出するとなると、ゼロックス側としても黙ってはいないだろうし。今後一年余りの移行期間の間に色々詰めていくんだろうけど、富士フイルム側=富士ゼロックス側としては、新しいブランド名を早く立ち上げて、切り替え時期までにどれだけ浸透させることが出来るか、それが勝負でしょうね。

ところで、この件で、Xリーグの「富士ゼロックスミネルヴァ」も「〇〇ミネルヴァ」に来年はチーム名変更せざるを得なくなるわけで、どうなるんだろうか。「ミネルヴァ」は、やはり「富士ゼロックス」のイメージが強いから、これを機にチームニックネームも変更するかも。場合によっては、今シーズン中に変更もあるかもしれませんね。大なり小なり、いろんな所に影響がありそう。今の人は「ゼロックス(XEROX)」と聞くと、コピー機メーカーというイメージしか無いのかもしれないけれど、私位の世代だと「XEROX=Palo Alto(PARC)=近代PCの創世記」みたいなイメージの方が強い田素よね。コピー機の方が異質な感じがする位。新しい会社は、どう言う方向性を目指すんだろうか。

[2020年1月6日11:00追記]
正式アナウンスがでましたね。新しい社名は、予想は外れて(笑)「富士フイルム ビジネスイノベーション株式会社(FUJIFILM Business Innovation Corp.)」と、結構長い社名に。略して「F.B.I.」?

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