2020年1月28日

海外渡航禁止

年に一度の最大に休暇時期である「春節」が始まったのに、武漢での新型肺炎の影響で、昨日から中国の団体旅行や旅行会社経由の個人旅行なども全面禁止に。それまでに、既に出国した人も多くいるので、中国からの観光客がゼロになる事はないけれど、それでも「春節特需」を期待していた日本の観光地や、その周辺の飲食その他サービス企業は肩透かし状態。とは言っても、相手国の中国政府の決定である以上、日本で何か出来るというわけでも無いし、そう言う状況に対応するしか無いのも事実。

一番の問題点は、地理的に近い事もあるのだけれど、中国からの訪日客中心にビジネスを組み立てていること何でしょうね。まぁ、一番来てくれる人達向けにサービスをある程度最適化するのは仕方ないし、そう言う状況を前提にシステムを考えないといけないのも事実。ただ、それが半数を超えるような状況になると、それがメリットでもあるけれど、弱点にもなるわけで、今回の様に一度に訪日客が途絶えてしまうと、一気に問題発生となってしまう。理想的なのは、地域や客層を分散させることなんだけれど、訪日客数の絶対数が多いので、そこは如何ともしがたいところも。

かなり不謹慎な不遜な考え方なんですが、実は「中国からの出国禁止」というニュースを聞いたときに、私が一番に思ったのは「をっ! 観光が空くから行ってみようか」と思ったこと(笑)。日本でも、京都のオーバーツーリズムが問題になっているけれど、世界でも至る所に中国人観光客の様子はよく見るようになっていて、それはそれで色々な問題も。国内でも、都内なんか歩いていると、日本人に遭遇しないような場所もあったりするし、最近では自宅近くのイオンモールでも、中国語が聞こえてくることがそんなに珍しく無くなってきました。それほど、世界の至る所に進出しているけれど、でもまだまだ中国の総人口を考えると、日本とか海外に出ている人は一部なんですよね。

訪日客の興味と日本人観光客の興味のエリアが必ずしも一致しないから、完全に保管することは出来ないけれど、観光地としては、今から別の地域の観光客を呼ぶことは事実上無理。それなら、移動がしやすい国内観光客を呼び込むことに専念した方が良いかもしれませんね。ただ、中国は休日連休でも、日本はそうじゃないから、そこも難しいところ。取りあえずは、2月中旬の飛び石連休と、2月末の令和初の「天皇誕生日」の連休あたりで、リカバリーすることを考えないと。いずれにしても、色々な意味で「リスク分散」という事を考えさせられた事象になりつつある気がする。

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