2020年1月28日

テンプレ化

昨晩、NTV系の「深イイ話」を見ていたら、昨年のM-1チャンピオンのミルクボーイの密着をやっていました。彼らの鉄板ネタと言えば、M-1優勝の原動力になった「コーンフレーク」ネタなんですが、密着の中で聞いて「なるほど」と思ったのは、「コーンフレーク」を別の物に置き換えたパターンが、40種類(確か)位あるらしい。実は、密着の中では移動中に「深イイ話」の簡易バージョン見たいな話を披露していて、さらに今朝はCX系の「めざましテレビ」のマンスリーコメンテーターとして登場。登場冒頭で、「めざましテレビ」で、コーンフレークパターンのネタを披露していて、前日の話とオーバーラップするとともに、このコンビ、これから結構ブレークしていくかもと偉そうにも上から目線で感じました(笑)。

彼らのコーンフレークパターンもそうだし、数年前にブレークした、ブルゾンちえみ with Bも、「地球上に男は」「35億」という、「〇〇は××億」というパターン化が先ずあるので、そこに言葉や数字を当てはめていくことで、幾らでも応用が利きます。そう言うパターン化した持ちネタが一つ開発出来ると、その応用で皿に延命出来て、その間に人気が安定する、自分達の能力が伸びていく事で、生存率が高くなっていくのかなと。実際ブルゾンちえみも、正月の「おもしろ荘」でブレークすると、暫くは「35億」ネタで引っ張ることが出来て、その間にブルゾンちえみは色々な番組に呼ばれていたけれど、正直しゃべりはたどたどしいし、気の利いた切り返しも出来ない。でも、段々場数を踏んで来ると、結構面白い話も出来るようになるし、それなりに勘の聞いた切り返しも出来るようになり、今でも人気者の位置を堅持しています。

パターン化というと、マンネリ化みたいにも聞こえるけれど、「公式化」とか「テンプレ化」と言い換えたらどうだろうか。数学の公式みたいなものがあって、そこの変数に、コーンフレークの代わりに饅頭を、おかんの代わりに近所のおっさんを、と変数を変えれば、出てくる解=笑いも変わってくるわけで、幾らでもネタが出来てくる。勿論、変な変数を入れると、解が出無い、解がマイナス無限大、何て言うこともあるだろうけど、結局どんな仕事でもそう言うテンプレ化して、一番基本的な部分を明確にして、そこに肉付けしていく変化を付けることが、効率よくしかも品質の良い「製品・商品」を作る肝なんじゃないかと、ミルクボーイを見ながら感じたわけです(笑)。

座右の銘じゃ無いけれど、仕事の流れにしても、製品のデザインにしても、あるいはソフトウェアのコーディングにしても、一番必要なことは「Simple is best.」という事だと個人的には思っています。つまり、一見複雑に見える事象も、出来るだけ単純化していくと本来の姿が見えてくるし、複雑な問題解析にしても、相関関係とか冗長部分をそぎ落としていくと、実は根本原因は凄く簡単なことだったりという事は、長いこと仕事をしていると良くある話。我々は、多種多様な事象や現象から、そこに共通しているパターンを見つけようとするんですが、彼らは逆に一つのパターンを作る事で、そこから色々なバリエーションの「話術」を生み出しているわけで、それって「売れる製品」のパターンと同じ気がします。何か、お笑いもビジネスモデルも、売る物=見せるもの、が違うだけで根本は同じなんだと再認識した昨晩の「深イイ話」でした。

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