武漢からの帰国希望者を日本に送るチャーター機も、昨日第三便が出発して今日戻ってきますが、それで一旦チャーター便運用は保留とのこと。現地の仕事の関係で直ぐに帰国出来ない人や、武漢市から離れた場所に滞在している人達の空港への移動の手間などから、第四便は来週3日を予定しているとか。残っている人の人数は、300人とか400人とか色々数字がでていますが、となるとB767-300一回では全員搭乗することは出来ず、もう2回飛ばすのか2機にして一度に完了するのか、その調整も必要なんでしょうね。
チャーター便の運航に関しては、現地中国政府の対応にも依存するのでなかなか進まないのは仕方ないんですが、チャーター便で帰国者が戻り、今回の第三便までで600名位の人が2週間隔離して経過観察をしないといけない。第一便の乗客は、千葉勝浦のホテルに滞在しているそうですが、予想以上の宿泊希望者で、相部屋使用になっている人が40名位いて、それで内部感染する事例も発生。早速政府の対応を批判する意見もあるけれど、問題は見つかった問題をどれだけ素早く解決するかな訳で、今後警察大学校の施設など利用する予定との事ですが、今後の大きな課題にもなりそう。とは言っても、感染推定者の隔離のために専用の設備を作るわけにも行かないだろうし。TLを見ていると、客船を利用した会場ホテルみたいな形で、残る人達を収容する事も考えているみたいですね。ホテル側とすれば、中国からの訪日客がキャンセルで部屋は空いているんだろうけど、恐いのは「泊めた」という事で風評被害を受けること。そっちの方が、実際の感染拡大よりも恐いなぁ。
また、当初チャーター便利用料金8万円を徴収するという話が、何故か与野党からの「けしからん」発言で、政府持ちになるというもちょっと変な話。これまでも同様の事例では使用料金を払っていたはずだし、大体政府専用機にメディア関係者が同乗する場合だって、利用料金を払っているわけで、今回もそのルールは崩すべきでは無いのでは。誰でも納得出来る理由があれば別ですが、今の所そう言う理由も見つからないし。これが、今後同様の事例の時の前例になったら困りそうな気がする。
さらに言えば、日本に滞在しているけれど中国に帰れない訪日観光客も多くいるだろうし、場合によってはANAのチャーター便の往路便にそう言う乗客を乗せていっても良かったんじゃないかという気もします。まぁ、それはそれで別の問題を起こしそうだけれど、缶詰状態になっているのは武漢だけでは無いと言う事も気にしないといけませんよね。世界は益々狭くなっていて、さらに人の往来も益々頻繁になっていく時代、毎年今回の様な感染騒ぎが発生するわけでは無いけれど、想定して対策を準備しておくことは必要。同時に、それ以外の事象に関しても、今回の経験を生かして対策を考える、準備をしておくことが、さらに重要なのでは。日本の場合、今はそう言うことを考えても、今回の騒動が終わってしまうと有耶無耶になって何もしないままというのが、これまでの経緯。今回は、そう言うことのないように願いたいし、個人的にもちょっと意識を変える必要があるかなと思っています。
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