2019年12月26日

暴言知事

川勝県知事が、「ヤクザの集団がいる」「ごろつきがいる」などと暴言を吐いていたという記事。その時の音声も公開されているけれど、知事はその発言を否定して、撤回も謝罪も無いと言ったものの、流石に拙いと思ったのか、翌日発言を認めて謝罪。ただし、撤回はしないとのこと。

以前も書いているけれど、この知事は時々感情的な発言をすることがあるわけで、今回はその最たるものの一つだと思う。静岡県議会では、自民党が過半数を占める第一会派ですが、知事の支援勢力は第二会派の旧民主党勢力。だから、県行政推進のためには自民党会派の協力が必須なんですが、独断専行の傾向がある知事だけに、以前も衝突していたけれど、その鬱憤が溜まったのだろうか。ただ、だからと言ってアンガーマネージメント出来ないのは、県のトップの資質としては問題なわけで、単に暴言を謝罪しただけでは解決し無い気がするけれど。実際、同じような発言をした日本郵政の副社長は辞任しているわけで...

リニア問題しかり、静岡市との対立しかり、あえて対立構造を作って有利な立場になろうとしているのか、そう言う性格で無意識でやっているのか(それはそれで問題だけれど)、この方の政治方法というか態度って、昔からこう言う形のような気がします。元々は、地元の県立大学(今は大学法人)の学長だった人ですが、当時の県知事引退に伴い指名されて、野党候補(当時)として担ぎ出されて当選。初当選は2009年で、丁度自公政権から民主党政権に代わるときで、それまでの与党だった自民党には厳しい状況。それでも、野党候補の川勝知事が728,000票余りで逃げ切ったけれど、次点の自公推薦候補は713,000票余りと結構接戦だったんですよね。現在三期目なんだけれど、次の選挙は2021年でまだ暫くはこの人が県政を取るわけですが、四期目もあるのかなぁ。その時には70歳を超えるので、高齢化を理由に引退勧告という方法もあると思うけれど。

これまでの発言も「歯に衣着せぬ」という部分はあったけれど、今回の発言はこれまでの中でもトップの暴言。そういう部分を「行動する知事」みたいな感じで支持する人も多いのだけれど、個人的には一寸好きになれない印象は初当選時から続いているんですよね。ただ、対抗馬がいない。前回は、柔道選手だった溝口紀子氏が出馬したけれど、30万票位の大差で落選。知名度はあったと思うし、女性候補ということで期待値もあったけれど、政治経験が未知数の所が訴求力に欠けた気がする。最近の傾向だと国会議員からの転出だけれど、自民党系でそうなりそうな人は居なさそうだし。次の選挙は1年半ほど先ですが、もしかしたら今回以上の暴言で引責辞任何て言うこともあるのかもしれない。いずれにしても、県民にとっては不幸しかないかも。

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