2019年12月19日

二酸化炭素削減

先日のCOP25で、日本に「化石賞」が与えられたと話題になり、日本のエネルギー政策の遅れが指摘されていたけれど、実際に日本も含めて世界の状況を見てみると、そんなことは無い。不破雷蔵氏のガベージニュース記事ですが、日本の排出量は2017年度で全体の3.4%で、中国(28.3%)、アメリカ(14.5%)、インド(6.6%)、ロシア(4.7%)に続いて第五位のポジション。日本の後は、ドイツ(2.2%)、韓国(1.8%)、イラン(1.7%)、カナダ(1.7%)、サウジアラビア(1.6%)と続くけれど、日本の3.4%という値はそれなりに大きな値であることは事実。ただ、やはり中国の排出量が文字通り桁違いなわけで、中国及びアメリカが10%削減するだけで、ロシア1国分の削減になるわけで、やはり大量に排出している国が対策を打つことが効果が大きいことは明らか。

記事でも言及されているように、全体的に排出量は漸次減少しているけれど、中国やインドでは増加傾向にあり、やはり全体でも大きな規模の国の努力が一番要求されると感じます。2000年から2017年までの割合のグラフを見ても、日本は2000年の4.9%から、2017年には3.4%まで減少しており、これは賞賛されこそすれ非難される理由にはならないと思う。さらに言えば、排出第二位のアメリカも、2000年には24.7%だったものが、2017年には14.5%と半減近い値になっており、これも評価して良いと思う。割合での比較なので、実際の排出量がどの程度減っているかは分からないけれど、それでもアメリカの経済規模などを想像すると、まぁ妥当なのかなと。半面、中国の排出量の多さが益々浮き彫りになるんですが。

今回の「化石賞」自体は、別にCOP25で出しているわけではなく、NPO団体が毎日何処かの国を「表彰」しているだけで、実はニュース等で取り上げるほど大きな話では無いと思っています。ただ、日本の石炭発電が批判されてのことなんだけれど、確か石炭発電の効率では、日本は世界最高だったと思うし、発電した後の噴煙脱硫対策なども世界トップの品質だったはず。小泉大臣は、そういう部分をもっと主張というか強調するべきだったと思うので、その点は残念。逆に、自然エネルギーに関しては、先の台風被害で多くの太陽光パネルが被害に遭い、日本の気候環境の中では脆弱であることや、だからこそケースバイケースで発電方法を選択して利用していくことが重要と言う事まで言えれば、私的には満点なんですが。

ここ数日も、12月とは言え20度近くまで気温が上がる日があったり、一昔二昔前には想像も出来ない気候が続いていて、それはやはり温暖化の影響なんだろうなと思わざるを得ない。勿論、地球の歴史からみたら、1年2年は言うに及ばず、10年20年、100年200年ですら瞬間の瞬間見たいな時間な訳で、今やっていることが効果がでているかどうかの判断も難しいけれど、だからと言ってそれが努力することを止める理由にもならない。二酸化炭素の排出を減らして、温暖化を減速させる、停止させることは必要だろうし、その為には環境に優しい発電も重要。ただ、直ぐに切り替えることは出来ない以上、いかにソフトランディング指定の科、そう言う方向の議論がもっと必要じゃ無いかと感じますね。

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