2019年11月7日

無粋な寿司屋

とある媒体で取り上げられていた、秋葉原の寿司職人やスタッフが女性のみの寿司屋の話題。賛否が分かれるのは良いとしても、着物姿で寿司を握るから、たすき掛けをしても袖がまな板に振れていたり、更に追求されていくと、指に絆創膏を巻いたまま寿司を握っていたりと衛生観念の欠如が指摘されることに。さらにさらに、他店がSNS等で使用しているお寿司の写真などに、自分のお店の店名を透かしで入れて使用して居る疑惑も指摘され、もうしっちゃかめっちゃか。

私も、女性の寿司職人さんのお店に入ったことはあるし、その中で「不味い」という記憶がある職人さんはいなかったと思うので、別に女性の職人さんが仕事をするのは全く問題無い。ただ、素手で生物を扱う仕事だけに、やはり衛生観念の無い人は男性でも嫌だし、無意識にでもそう言う雰囲気を感じられたお店には、再訪したいとは思わない。そう言う意味では、今回話題になっているお店は、多分行くことは無いだろうなぁ、あの雰囲気からして。と言うか、食べログにこのお店のページがあり、外観が写真で登録されていたけれど、秋葉原という場所柄を考えても派手な萌えの感じで、自分では絶対に選ばないお店の入口だけれど。

で、女性職人さんの握った握りの写真が何点か流れてきているんですが、申し訳ないけれど素人さんが握ったような感じのものばかり。ネタのサイズがシャリに対して大きすぎたり小さすぎたりしているし、そのネタも何か切り出し方が下手なのか、ボロボロになっているものもあるし。一番酷いのは巻物で、カッパ巻きにしても鉄火巻きにしても干瓢巻きにしても、具がちゃんと真ん中に入って居らず、切り分けた断面が同じ位置のはずなのにあちこちにずれているのには笑ってしまった。つまり、それだけちゃんとシャリが平均して伸ばされていないということなんですよね。あと、細工寿司でパンダだったかな、それを作ってあったけれど、耳の部分と顔の部分で切り方が雑だったりして、ちょっと何だかなぁ。一人前を皿に盛っている様子も、ぎゅうぎゅうに詰めて盛り付けてあり、何かお土産の折り詰めに入れている感じだし、ちょっと本当に10年もやっていてこのレベルと思ってしまった位。

問題だと思うのは、そう言う反論というか意見に対して「女性だから叩かれる」という言い訳をしているところ。いゃ、其れ以前に「寿司職人」としてどうなのという部分も含めて、そう言う言い方をしてしまうと、もう何も言えなくなってしまうわけで、そう言う風潮というか傾向が最近はどんな分野でも多いですよね。それって、結局は女性に対しても失礼だと思うし、その仕事に対しても失礼になるわけで、二重に問題だと思う。そういう観点からどんどん外れて、何か女性蔑視みたいな方向に議論が進む原因が、実は女性蔑視を批判していたりしている側に有るというのも、結局は何だかなぁと終わってしまう原因なんでしょうね。

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