2019年11月5日

ゴールの違和感

会社のある横浜、その中の桜木町駅の前には、ラグビーW杯開催中こんなオブジェが展示されていました。で、見る度に「違和感」を感じていたんですが、やっと分かりました。

ラグビーのゴールはゴールライン上(インフィールドとエンドゾーンの境界線)に設置されているのに対して、アメリカンフットボールのゴールはエンドライン上(エンドゾーンとアウトオブバウンズの境界線)にあるので、らぐびーでは「トライ」なんだけれど、アメフト的にこのシーンは「タッチダウン」ではなく「アウトオブバウンズ」になるんですよね。

設備が限定される日本では、ラグビー・アメフトでグランドを共有することが多く、その為にゴールライン上とエンドライン上の二箇所に、このゴールポストを入れる穴が準備されていて、ラグビーの的にはゴールライン側の、アメフトの時にはエンドライン側の穴に設置することを、以前はやっていました。

もう一つ面白いのは、エンドラインに設置するゴールポストは、アメフト用だと地面から支える支柱がフィールドの外側にあって安全性を考えているのに、フィールドとの間にあるラグビーのゴールポストは、そのままライン上に日本もあって、安全対策はクッションをまいているだけ。アメフトが、ボールをエンドゾーンに持ち込むのに対して、ラグビーはエンドゾーンにボールを「置く」という動作の違いはあるけれど、結構なスピードでエンドゾーンに走り込むわけで、何時も見ていて「大丈夫なのか」と気になります。というか、ラグビーもゴールポストを安全性を考えてアメフトスタイルにすれば良いのにと思うけれど、そうなるとキックの間隔がかわるだろうし、伝統的なものもあるだろうし。

見慣れたこのオブジェも、今週金曜日に行くときには、もう撤去されているだろうから、あんな「違和感」はもう感じないのだろうけど、それはそれで一寸寂しい気もします。

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