2019年11月15日

見積依頼

企業で仕事をしていると、いろいろな部材とか人材を購入するために、購買作業をすることは間々あることで、私も何度もその手の仕事をしています。その場合、うちの会社の場合は登録されている取引差に三社見積もりを出して、その中で安いところを選択しないといけない。ただし、記述的にどうしても個々しか選択できないとか、逆に会社がこの範囲・この種類はこの会社と指定する場合もあります。さらに、うちの会社の場合は殆ど季節変動することは無いのだけれど、今話題のホテルのパーティなどの場合は、季節で料金が動くこともある。

で、立憲民主党の議員が自らニューオータニに見積依頼をして、それが予想外の金額だったと見積書を公開して鬼の首を取ったかのようなんだけれど、これって無意味な話。すでにTL上では指摘されているけれど、まずその予定が無いのに見積依頼をするっていうのは、空見積である意味相手の業務妨害をする行為。相手側も、本気で無いなと思えば、杓子定規な見積を出してくるだろうし、場合によっては断られる理由付けのために、わざと高めの金額設定にすることもあるでしょう。実際、本当に今回の「一人5,000円」なんていう見積を出して、それが公開されたら、全国からその内容でという発注が掛かるわけで、それももう一つの営業妨害。ホテルも私企業なんだから、出来れば自分の所の商品は高く売って利益を上げたいわけで、底は需要と供給の関係はあります。

さらに言えば、著名人が自分の所を利用して貰えれば、それはある意味付加価値になるし、場合によってはニュース等で放送されてホテル名とか出して貰えれば、それは宣伝にもなる。金額以外のメリットも大きいとなれば、ホテル側としても何とか取りたいと思えば、例えば会場費を安くするとか、料理を安くするとか、それはお互いに持ちつ持たれつになるのも普通。そりゃぁ、無名の一議員の見積依頼と、総理大臣名の見積依頼では、ホテル側の対応だって違うのは当然。それに議員側の見積では、ビュッフェもお寿司も人数分(800名?)となっているけれど、普通立食の場合は、コースディナーじゃないんだから、人数分なんて準備しない。精々参加者の半分くらいとか、場合によってはもっと簡略化されるでしょう。だから、どう言う内容であったかは、実際の見積なり精算書を見ないと分からない。

仮に、そこで一人あたりのコストが5,000円を超えていても、このパーティは「桜を見る会」のツアーのオプションだったわけで、そちらでリカバーしている可能性もあるでしょう。全員が参加するなら、ツアー代に全部含めればいいけれど、そうで無い場合、もしかしたらこちらに在住していて、このパーティだけ参加したいと言う人も居た場合、やはり料金的にそんなに高くは出来ない。政治資金パーティの場合は、最初から政治資金を集める目的だから、何万円という設定になるけれど、これは違いますからね。だから、いずれにしても、このパーティだけの収支決算を見ても意味が無い。で、野党が騒ぐのは構わないんですが、となると今後の政治資金パーティは、何人参加して幾ら集めて、経費が幾らで、収入(政治資金)が幾らという、明細を出さなきゃならなくなるけれど良いのだろうか。結構「5,000円コストのパーティ」とか、やってんじゃないの。そう言う意味で、今回も墓穴を掘りそうな予感がする。

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