2019年11月1日

北陸新幹線復興

ITmedia、杉山淳一氏のコラムから、先日の台風による新幹線水没に関しての話。未だに、あの水没している北陸新幹線の様子は衝撃的な映像でしたが、何とかほぼ通常通りの運行が始まり、利用者にとってはホッと一息。で、コラムの中では、1967年に発生した新幹線車両基地の水没事件に関して振り返っていますが、逆に言えば約50年間、同様の事態は発生していなかったわけで、それも今回のトラブルの遠因じゃ無いか登記がします。しかも、50年前の件はJR東海だし、今回はJR東日本で、多分そう言う情報共有みたいな事も無かっただろうし。

車両基地のように、広大な土地が必要な施設の場合、それだけの土地が入手出来るような条件は、多分有る程度土地としての状況も悪い場合も多いんじゃないかと。だから、川の近くとか、一般的に住宅などが内容な場所に作らざるを得ないように思います。浜松のJR東海の新幹線基地は、戦前からあるものだから、今では周りに住宅街も出来て、ある種のブラックホール的にぽっかり空いているけれど、昔はあの辺りはまだ野っ原だったんでしょうね。そこを、東海道新幹線開通の時に利用したんだろうけど、それ以降の新幹線開通時には、多分新規に設備を準備しないといけなかったんでしょう。

杉山氏の以前のコラムでは、JR東日本の新幹線路線は、それぞれの路線のニーズに応じて、異なる車両が使用されているので、例えば今回の北陸新幹線の車両の代替に、別の路線の車両を持ってくる、というのはなかなか難しいらしい。東海道・山陽新幹線のように、路線は一つだけであれば、その上を走る車両は500系だろうと700系だろうと問題は無いのでしょうけど、JR東日本の新幹線網はそうは行かない。将来的には、3種類に集約する計画があったようですが、マーフィーの法則じゃ無いけれど、やろうと思う前に現実は発生してしまう。

もっと言えば、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR北海道と、全ての新幹線が相互運用できるようなバックアップは必要なんでしょうね。多分、走らせるだけなら、レールと電源の規格さえあえば大丈夫なんだろうけど、実際の安全性などを担保しようと思うとなかなか難しいのだろうなぁ。先日、TBS系列の「がっちりマンデー」で、東急の話をしていて、相互乗り入れがなかなか大変という話を始めて聞いて「へぇ~」と思ったんですが、それに加えて新幹線の場合は高速運行での安全性を担保しないといけないから、もう大変さは何十倍、何百倍なんだろうなぁ。大規模災害は、何十年、何百年規模で発生しているけれど、そう言う長期的な知見を持っていかせる仕組みが、新幹線だけで無く社会インフラの全てで必要なのかもしれない。

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