2019年11月2日

東京2020一部札幌

IOCから提案が出ていた、東京オリンピックのマラソンと競歩競技を、東京から札幌に移す件で、不承不承ながらも小池都知事も了承して決定。「合意無き決定」とか言っているけれど、この人の場合は「豊洲市場移転」という前科があるから、全く同情できないし、やっと痛みが分かったかなと言う気持ち。流石にIOCも、ちょっと後ろめたいのか、元々のマラソンコースを利用して、五輪後に記念大会みたなものをやったらと提案。正直、オリンピック時の熱狂は無いだろうし、マラソンだけなの? 競歩は良いの? という疑問も沸くけれど、まぁ本来ならルールの厳しい「オリンピック」のブランドを、一寸使わせてあげるからと言う事なんだろうなぁ。

ただ、本当の競技会だと選手も大変だろうし、かといって市民ランナーの集まりみたいなイベントだと、盛り上がりも欠けるだろうし。オリンピックだから、あれだけの都内の繁華街を閉鎖して競技が出来るわけで、なかなか大変だと思う。折衷案としては、東京マラソンをあのコースで、かつ「オリンピック」のブランドを付けて次回はやるとか。まぁ、いずれにしても大変だよなぁ。札幌でも良いけれど、例えば避暑地である軽井沢とかじゃ駄目なんだろうか。都内からの移動も出来ないことも無いし、酷暑の中でも都内よりは気温は低いだろうし。思いつく問題点は、有る程度マラソンに適した平坦なコースが取れるかどうかでしょうか。それと、元々の軽井沢の住人は「迷惑」と思うかもしれないし。

今回の提案に至った最大の理由は、ドーハでの惨憺たる結果な事は確かなんですが、もともと7月~8月の日本の真夏の時期に承知したときから、「猛暑・酷暑対策」は分かっていたわけで、その為の対策が不十分だった、と言う事も理由にはあると思うんですよね。「打ち水」とか、「そういうパフォーマンスではなく、それこそ本当にコース沿いに冷却装置を並べるくらいのアイデアなり準備をしていて、それによって気温が35度でも体感温度は25度位とかいう実績があれば、こんなことにはならなかったかもしれない。別に、小池都知事が招致した東京2020ではないけれど、引き継いだ以上は成功させないといけないわけで、それなのに築地移転を2年も伸ばして設備準備が大きく狂ったり、今回のような大どんでん返しが生まれる状況を作ったりと、結構責任は大きいと思うなあ。

しかし、これで来年の夏が冷夏になったら、笑っちゃいけないけれど笑ってしまいそう。マラソン、競歩の選手は、移動も含めてこれからの調整が大変だろうけど、地元の人達も降ってわいた大イベントの準備にこれから大童でしょうし、結果的に大事になってしまった、今回の札幌開催の話。まぁ、IOC側も、障害は小池都知事とよく理解して、一気に外堀を埋めて取りに行くつもりだったんじゃ無いだろうか。となるとIOC側の作戦勝ちな訳だけれど、いずれにしても小池都知事だったから失った物は大きいなぁ。

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