2019年10月15日

IoTファーストクラスシート

パラマウントベッドとジャムコが開発したという「IoTファーストクラスシート」。シートにIoTのセンサーを内蔵して、乗客の心拍、脈拍、呼吸、体の動きなどをリアルタイムにモニターし、CAさんに通知することで、CA三によるサービスの工場を目指すもの。

「IoTファーストクラスシート」であって「IoTビジネスクラスシート」で無いのは、多分IoT部分のコストの問題と、それに対応するCAさんがわのリソースの問題なんだろうけど、例えば心拍数とか基本的な数値は全座席モニターできるようにして、乗客の状態が万が一の状態になったら、瞬時に判断出来るような仕組みは必要かもしれない。

ただ、記事を読む限りでは、寝ているのかどうか分からなくて声がけが出来ないとか、目覚めたタイミングで素早く機内食を提供するとか、一寸掛けるコストの割りにはサービス品質は今ひとつのような気がする。個人的には、そう言うバイタルデータに対して、個別の空調とか湿度調整、場合によっては風を送ったりしたり、後可能なら遮音とかして、どうしたらバイタルデータが落ち着くのか、そういう所までサービスされれば「あぁ、流石IoTファーストクラス」となるんだろうけど。

記事の最後の方に、航空機機内故に無線化が出来ず、これまでIoT化が進んでこなかったと書かれているんですが、現在では機内のWi-Fiサービスは普通だし、Bluetoothデバイスの利用も可能になっている。Qiの充電みたいな極々近距離での高速データ通信みたいなものが可能になれば、物理的に有線で配線しなくても、必要なIoTデバイス同士を隣接して設置するだけで必要なデータ回線が構成されるような仕組みは簡単にできそうなんだけれど。データ量からみても、そんなに高速な回線で無くても良いと思うし。まぁ、現実的には記事の最後にあるように、医療や介護向け製品への組込が本命なんだろうけど、こう言う技術やサービスが普及する切っ掛けとしては良いのかもしれない。

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