2019年9月4日

身内に甘いメディア

テレビ朝日の看板番組の一つ、「報道ステーション」のチーフプロデューサーがハラスメントの不適切行為で謹慎処分を受けたという記事系列の朝日新聞のサイトでは、数行しか公開されて折らず、本文は有料記事で一般には読めない状態。京都アニメの被害者実名公開要求の時のメディアの根拠に従えば、まずはテレビ朝日は被害者の実名と所属を明らかにして、事件の全体像を明確にするべき。しかも、暫く前の、政務次官のハラスメント事件で、自社の記者が車内でもハラスメントを受けていた、他社の二倍のハラスメントの訴えがあったと言う調査結果をだしたくせに、何も対策して居ないという問題に関しては、どう言う説明をするんだろうか。

さらに言えば、所属まで分かっているのだから、犯人という当事者の実名も報道するべきで、それによって彼・彼女の日頃の行動から事件の全貌と詳細が分かる、と言うのがメディアの主張だったのでは。と言うか、系列放送局の不祥事すら有料記事で読ませる朝日新聞の対応ってどうよ。そう言うことこそ、無料記事として世間に説明して謝罪するべきなんじゃないのか。

似たようなことは過去にもあったわけで、結局は自分達の商売のためになるなら色々理由を付けて後悔させるし、分の悪い話だとそっと隠して嵐が通り過ぎるのを待つ。それで「公共」という冠を自ら主張するのだから、呆れてしまう。で、当の「報道ステーション」は、この問題をどう扱うんでしょうね。もうずっと見ていない番組で、その為に見ようとも負わないけれど、この番組のコメンテーターの一人が、以前テレビ朝日社内のセクハラ行為に関して「ぎりぎりセーフ」とか言ったので、今回も「ぎりぎり、ぎりぎりセーフ」とか言うんでしょうか。

これ、例えれば、銀行の行員が顧客のお金を着服したとか、製造業の社員が自社製品を横流ししたとか、それと同じかそれ以上の行為なわけです。しかも、自分達で散々「セクハラ」「#MeToo」と伝えてきたわけで、そう言う身では徹底的な調査報道が必要なんじゃないの。まぁ、人には厳しく、身内には曖昧に、がメディアのスタイルだから、そんなことは太陽が西から昇っても無いのだろうけど。何れにしても、是非京都アニメの取材要求に沿った「詳細な報道」を、この件に関しても期待したいですね(マテ)。

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